IBD男性患者さんの恋愛事情調査、デートプランは「トイレ」「低脂質・和食」重視!

ライフ・はたらく2022/3/11 更新

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2月はバレンタインデー、3月はホワイトデー、と恋に関連するイベントが続きますね。IBD患者さんの結婚や恋愛について、気になっている人はいませんか?そこで、IBDプラス編集部では今回、IBD患者さんの恋愛事情について、「男性患者さん」を対象にアンケート調査を実施しました。回答から見えてきた理想のデートプランとは?

 

回答のサマリ

  • 「交際経験あり」87%
  • 「交際開始時に病気を発症していた」57%
  • 「病気を理由に交際を断られたことはない」がほとんど
  • 「交際時、病気は何らかの支障になる」と考えている人が多い
  • デートプランの最重視項目は「トイレの多さ・きれいさ・アクセスの良さ」

「交際経験あり」は87%、交際開始時に病気を発症していた人は半数以上

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交際状況や結婚しているかを尋ねたところ、「交際経験あり(「結婚している」を含む)」と回答したのは87%(159人中138人)でした。病気や重症度による偏りも見られませんでした。

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交際開始時に病気を発症していたかを尋ねたところ、「はい(発症していた)」と回答したのは57%(132人中75人)でした。また、潰瘍性大腸炎では半々でしたが、クローン病では「発症していた」と回答した人の方が多い結果でした。

また、交際相手(結婚相手)がIBD患者さんと答えた人はわずかで(潰瘍性大腸炎65人中3人、クローン病68人中3人)でした。

さらに、交際したことはない人を対象に、交際相手がほしいと思っているかを尋ねたところ、75%(20人中15人)が「はい」と回答。「いいえ」と回答した人は、「病気に関連する理由がある」(4人)、「学業や仕事など専念したいことがある」(3人)などを理由に挙げていました。

「病気を理由に交際を断られたことはない」がほとんど

意中の相手から病気を理由に交際を断られたことはあるかを尋ねた質問では、94%(160人中150人)が「いいえ」で、ほとんどが病気を理由に断られた経験はないと回答しました。

また、交際相手に病気のことを伝えているか、今後交際相手ができた時、病気のことを伝えたいと思うかを聞いたところ、96%(160人中153人)が「はい」、つまり「伝えている、伝えたい」と回答しました。

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一方で、交際にあたり、病気は何らかの支障になると思いますか?と尋ねた質問については、78%(160人中125人)が「はい」(支障になる)と回答しました。年齢や重症度による偏りはありませんでした。

デートプランの重視項目は「トイレの多さ・きれいさ・アクセスの良さ」

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最後に、「IBDに配慮した、あなたの理想のデートプラン」も聞いてみました。回答内容からキーワードでまとめてみたところ、最多は「トイレ」。具体的には、トイレの「多さ・きれいさ・アクセスの良さ」といったコメントが。3人に1人は寛解期(40人中、潰瘍性大腸炎9人、クローン病5人)の患者さんでした。

続いて多かったのは「低脂質」。「和食」も3位にランクインし、ピンポイントで「うどん」(3人)と回答してくださった方もいました。

ドライブは、「高速道路などのトイレがきれいだから」、と考える人がいた一方で、「渋滞にはまったら大変だからドライブはしない」といった声もありました。

行先の具体例としては、豆腐料理店、懐石料理店、美術館、水族館、ショッピングモール、温泉旅行、猫カフェなどインドアなスポットが多くあがりました。

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トイレの充実度を起点にしたデートプランを一緒に考えてみる

結果を受けて、IBDプラス編集部で考えたことをまとめました。

交際にあたり病気が何らかの支障になると思っている人は78%と多いものの、病気を理由に断られた人はわずかという結果でした。もし、「病気のことで交際を断られてしまうんじゃないか」と思い込んでしまっているなら、大きなチャンスを逃してしまっている可能性も。思い切って、行動を起こしてみてはいかがでしょうか。

デートについては、トイレの充実度をベースにデートスポットを考える人が、重症度にかかわらず多いことが今回の調査からわかりました。男性トイレは個室が少ないことや、今回アンケートを実施した2月は寒い時期でもあり、冷えを心配していた人もいたのかなと思いました。トイレが多そうな場所を含めたデートプランを女性側からも提案することで、理解し合えるかもしれませんね。

女性はIBD患者さんでなくても美容やダイエットに関心があり、ヘルシーさが売りのレストランやカフェに行くことが好きという人も多いはずです。楽しみながら低脂質なお店を一緒に探してみると、デートをより楽しめるかもしれませんね。また、「低脂質だから今日もうどんね」よりも、「うどんの隠れた名店を見つけたから行ってみない?」と言い方を変えるだけでも、ワクワク感が増して、お互いのデートに対するモチベーションもアップするかもしれませんよ。

新たな企画としては、「結婚」「出会い」「性生活」について知りたいというご意見もいただきました。今後もIBDプラス編集部では、IBD患者さんの恋愛や結婚に関する情報をお届けしていきたいと思います。調査にご協力いただいた男性患者のみなさん、ありがとうございました。

(IBDプラス編集部)

調査概要 調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2022年2月4日~14日
調査対象:潰瘍性大腸炎およびクローン病の男性患者
有効回答数:160(潰瘍性大腸炎78人、クローン病82人)

【回答者プロフィール】
◆潰瘍性大腸炎:78人
〈現在の年齢〉
10代:2人(3%)、20代:15人(19%)、30代:26人(33%)、40代:12人(15%)、50代以上:23人(30%)
〈重症度〉
寛解:29人(37%)、軽症:22人(28%)、中等症:22人(28%)、重症3人(4%)、特に説明を受けていない、わからない:2人(3%)

◆クローン病:82人
〈現在の年齢〉
10代:2人(2%)、20代:18人(22%)、30代:18人(22%)、40代:26人(32%)、50代以上:18人(22%)
〈重症度〉
寛解:35人(43%)、軽症:16人(20%)、中等症:15人(18%)、重症5人(6%)、特に説明を受けていない、わからない:11人(13%)

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