【開催レポート】すべての人が自分らしく働く社会へ 〜「ワークシックバランス」を考える〜 11月12日

これからの時代は、働く「時間」ではなく「能力」が重要

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ヤンセンファーマ株式会社は11月12日、「アイデアと触れ合う、渋谷の10日間。」として、カンファレンスや体験プログラムが開催された「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2021」に参加し、「すべての人が自分らしく働く社会へ 〜“ワークシックバランス”を考える〜」と題したトークセッションを開催。ヤンセンファーマ株式会社の關口修平社長、渋谷区長の長谷部 健氏、Plus W株式会社の櫻井稚子社長、渋谷区観光協会理事の金山淳吾氏、クローン病患者代表で会社員の奥野真由さんが登壇されました。

ワークシックバランスとは、ヤンセンファーマが提唱する「病気があっても自分らしい働き方を選択できること」を目指す考え方のこと。最近では「ダイバーシティ(多様性)」という言葉をあちこちで耳にするようになりました。しかし現実には、「就職活動の面接で病気のことを話すと、嫌な顔をされることも多かった」と、奥野さんが語った体験からもわかるように、まだまだ多様性を受け入れるという姿勢が日本社会全体に浸透しているとは言えません。

桜井社長はこの現状に対し、「これからの時代は働く“時間”ではなく“能力”が重要。企業は病気や障害を持っている人たちを、作業ができない人と決めつけるのではなく、投資として彼らが活躍する方法を考えていかなければ、企業の成長もない」と、厳しく断じました。

このコメントに対して金山氏は「渋谷区には大きい企業から小さい企業まである。渋谷区が率先してワークシックバランスを掲げていけば、かなり影響があると思う」と、語りました。

みんなが自分らしく働ける世の中にするために、今できること

セッションの中で、ヤンセンファーマが社員に向けて実施した、ワークシックバランスに関するアンケートの結果も公表されました。多くの社員が病気を抱える人と働くことに理解を示していた一方で、「どのようにサポートすればいいのかわからない」と悩んでいる人もいることが示されました。同社は「会社が理解してくれない」ということは「マネージャーが理解してくれない」ということにもつながると考え、管理職のトレーニングに力を入れているのだとか。關口社長は「弊社には2,400人くらいの社員がいるが、そこだけでも意識が変わることで、少しでも社会に貢献できると思う」と、述べました。

みんなが自分らしく働ける世の中にしていくために、他にできることはあるのでしょうか?当事者である奥野さんは、病気を持っていて働きたくても、どの企業が受け入れてくれるかわからないことに不安を感じ、一歩が踏み出せない人も多いとの現状を吐露。「そのような人たちのためにも、ワークシックバランスの考えに賛同する企業が一目でわかるように、例えばマークをつけるなど、“見える化”したらいいのではないか」と、具体的な施策を挙げました。

違うから新しい、楽しいという考え方を当たり前に

最後に、長谷部区長は「病気のことをカミングアウトされたら最初は誰でも驚き、戸惑うと思う。でも、そこはお互いが慣れて、越えていかなければならない部分。最終的にはみんなの意識を変化させていくことが重要だ」と、力強く締めくくりました。

多様性をストリートカルチャーという形で取り入れ、成長してきた渋谷区。違うものが混ざるからこそ、新しいモノや考え方が生まれる。違うからダメではなく、違うから新しい、楽しいという考え方が、柔軟な場所から広がり、どんどん浸透していくことに期待したいですね。IBDプラスも、患者さんたちに情報を提供するという枠を超えて、多くの人たちにいろいろなプラスを提供できるサイトになるべく、今後も努力していきたいと思います。

(IBDプラス編集部)

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