【開催レポート】武田薬品工業 IBD疾患啓発イベント 3月26日

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武田薬品工業は3月26日、炎症性腸疾患(IBD)の食事をテーマにした疾患啓発オンラインイベントを開催しました。イベントには医学生や薬学生、栄養学生の16人が参加し、患者さんの日常を経験するシミュレーションプログラムや講演、IBD患者さんが食べたい夢のレシピ「IBDreamめし」を考案するワークショップを通してIBDへの理解を深めました。

なお、同イベントは、武田薬品工業、フードサービスを提供する会社のエームサービス、学生団体のIFMSA-Japan(国際医学生連盟 日本)、一般社団法人日本薬学生連盟(APS-Japan)、栄養学生団体【N】の共催によるものです。

IBD患者さんの日常を経験するシミュレーションプログラム「In Their Shoesプログラム」は、IBDへの理解を深めることや患者さん生活に影響を及ぼす症状を知り共感を深めること、患者さん中心の考え方を深めることを目的としています。プログラムでは、スマートフォンのアプリから送られてきた指示に従ったり、ロールプレイとして「医療従事者」や「上司」などからかかってきた電話に対応したりすることが求められ、イベントと同時進行で実施されました(In Their Shoesプログラムの体験記は、2021年のイベント開催レポートをご確認ください)。

寛解期であっても摂取する脂質の種類に配慮する必要

講演では、武田薬品工業の医師で、IBDの診療に長年従事している岩切龍一先生が登壇し、IBD患者さんの食事では、摂取する脂質の種類に気を配る必要があると説明しました。

脂質を構成する主要な成分である脂肪酸は、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分類され、不飽和脂肪酸は、「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分かれます。飽和脂肪酸は乳製品、肉などの動物性脂肪、パーム油などに多く含まれているものです。

一価不飽和脂肪酸(オメガ9系)は、オリーブ油に多く含まれるオレイン酸が代表的な成分です。多価不飽和脂肪酸はオメガ6系とオメガ3系に分けることができ、オメガ6系は大豆油やコーン油などの植物油に含まれるリノール酸などの成分が該当します。オメガ3系にはシソ油、エゴマ油、キャノーラ油などに含まれるα-リノレン酸、魚介類に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などがあります。

岩切先生は講演で、疾患の活動期には低脂質食が望ましいと指摘。寛解期では、飽和脂肪酸、オメガ6系脂肪酸の摂取を減らし、一価不飽和脂肪酸やオメガ3系の摂取を増やすことを心がけるよう説明しました。

患者さんの夢を叶えるレシピ、デザートや揚げ物など4ジャンルで作成

IBD患者さんが外食で食べたかった夢の食べ物「IBDreamめし」のレシピを考案するワークショップでは、「日本」に根づいている食べ物をテーマに、「揚げ物」「肉料理」「ご飯もの」「デザート」のジャンルで4チームに分かれてレシピを作成し、発表しました。

同イベントで考案された4つのレシピは5月13日に開かれる試食イベントで披露される予定です。一般の方向けには5月19日のWorld IBD day当日に武田薬品工業のサイトを通じて発表されるそうですよ。

イベント終了後、In Their Shoesプログラムやワークショップの感想を問われると、参加者からは「今後、患者さんの立場になって考えられるようになると思う」「食事制限で食べられないものが多い人の気持ちを理解できるようになりたいと思った」「手術になるという電話もきて驚いた」などの声があがりました。

近年、日本国内でも食の多様性が広がり、イスラム教の戒律に従ったハラルフードや、動物由来の素材を使わないビーガン料理、糖質やカロリーを抑えた食品など、さまざまな背景を抱える人に配慮した食事が普及しはじめています。IBDであっても楽しむことができる食品も、手に入りやすくなってほしいものですね。

(IBDプラス編集部)

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