【開催レポート】武田薬品工業 「IBDreamめし~アスリート編~ トークイベント&試食会」 7月6日

月別のイベント2023/7/13

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武田薬品工業株式会社とエームサービス株式会社は「IBDreamめし~アスリート編~ トークイベント&試食会」を開催しました。IBDreamめしとは、食事制限の多いIBD患者さんの「食べたい」を叶えるべく、フードサービスを提供するエームサービスと協力して開発した、見た目・味・栄養価・患者さんの気持ちなどに配慮した食事のことです。

In-Their-武田アスリート

今回のメニュー開発には、IBDを有する10人のアスリートが協力したとのこと。そのうち、バスケットボールBリーグ(琉球ゴールデンキングス)選手の岸本隆一さん、元ラグビー選手の加藤広人さん、そして、IBDプラスのはたらくでもご紹介した総合格闘家(パラエストラ松戸)の征矢貴さんが登壇されました。

同じくはたらくでご紹介した、おうちの診療所 中野/株式会社omniheal 代表/日本うんこ学会会長の石井洋介先生、北里大学病院 栄養部の管理栄養士である太田裕子先生も登壇されました。また、ポスターやPOPを作成した会社員兼イラストレーターのカメダさんも参加されていましたよ。

IBD発病後、3人のアスリートに起きた「変化」とは?

トークセッションでは、3人のアスリートたちがIBD発症から現在までの経緯、そして、その間の心の動きや乗り越え方について語りました。ここでは特に印象的だったエピソードを紹介します!

★征矢さんのエピソード

IBDの治療薬がどれも一時的にしか効かず、だんだん選択肢が減ってきてゴールが見えず不安になってきた。強くなるために練習しているのに、今まで当たり前にできた動きができなくなったりして、不安でいっぱいだった。でも、サポートしてくれた人たちの期待に応えたかったし、自分自身も目標を達成する前に終わりにしてしまうことが嫌だった。もう少しやってみて、それでもダメなら考えようと思ってこれまでやってきた。

クローン病のカミングアウトについても最初は消極的だった。でも、信頼しているトレーナーに「病気を隠しているプライドはいらないんじゃないか。自分が心を閉ざしていると新しいことは入ってこない。公表することで病気の情報も集まるかもしれない。まずは自分がオープンにすることが重要だ」と言われた。その後に公表し、体も心も軽くなった。自分が思ったよりも人の優しさを感じることができて、自分も優しくなれた。これが病気になって一番プラスになったことだと感じている。

★岸本さんのエピソード

下痢や血便が続き、コロナでリーグが中断したことを機に受診して潰瘍性大腸炎だということがわかった。楽観的な性格なので、入院してもすぐに退院していつも通りの生活に戻れると思っていた。でも、調べてみると思った以上に大変な病気であることがわかり絶望した。バスケットを続けられるのか、家族を養っていけるのかなど、不安でいっぱいだった。いつ終わるかわからない絶食もきつかったし、病院の個室で時間だけが過ぎていくのが本当につらかった。でも、入院中に時間をかけて自分と向き合うことで、家族の大切さや、気にもしていなかったおかゆの美味しさを感じ、自分にとって何が大切か、幸せかということに気付くことができた。そして少しずつ「自分でコントロールできないことがある」という事実を受け入れられるようになっていった。

ネットで病気について調べた時、バスケットボール選手が何人かIBDを公表していて、それがすごく励みになったので、自分も誰かの力になりたいと思い公表を決意した。

★加藤さんのエピソード

体調不良が続き病院を受診した結果、潰瘍性大腸炎と診断された。即日入院となり、ラグビーが続けられないのでは…と不安になった。体調を自分でコントロールできないことに怒りを感じ、誰にも会いたくなかった。退院する頃には体重が23kgも減っていて、チームメイトにビックリされたことを覚えている。その後、できる限りのトレーニングを行い、増量にも成功して元に戻れるかと思った矢先、再び悪化。チームドクターから「これ以上無理をすると体に負担がかかるし大腸がんのリスクも上がる。君にはもっとラグビー以外に大切なことがあるんじゃないか」と言われ、事実上のドクターストップがかかった。所属していたのが小学生の頃から憧れていたチームだったため、移籍は考えられず引退を決意した。

本当につらかったが、周囲の人たちからたくさんの励ましを受けて、今は再び前を向いて仕事を頑張ることができている。

アスリートたちが考案し、食べて絶賛したメニューの内容は…?

トークセッションの後は、いよいよ試食会。今回も、見た目も楽しい5つのメニューが提供されました。写真はあくまで試食用の量なのであしからず。でも、試食のはずが…おなかいっぱいです!メニューは以下の通り(上から時計回り)。

In-Their-Dreamめし

・白身カツもルーローハンも!どっちもよくばり丼(1人分 脂質:5.0g)
優しい味わいの中に八角の香りがして、台湾で食べたルーローハンを思い出しました。白身魚ものっているのでお腹いっぱい!

・会話も弾む♪色でもまんぞくサバトマトソース(1人分 脂質:5.6g)
添えられたバゲットにのせて食べてもよし、そのままでもよし。エームサービスのまんぞく君のアレンジメニューだそうです。

・祝!肉だくさんでボリュームたっぷり華やかごはんケーキ!(1人分 脂質:7.3g)
見た目が美しいだけでなく、たくさんの具材が一度に楽しめて満足度が高いです。ローストビーフでお祝い感アップ。

・絶対まけない!!~お肉いっぱい多幸ライス~(1人分 脂質:9.2g) オーブンで焼いたチキンカツのサクサク感に辛くないトマト味のタコミートとレタスがよく合います。

皆で楽しめる!!夢も溢れるピニャータケーキ(1人分 脂質:3.9g)
シフォンケーキの上にはクリーム、そして中にはラムネやマシュマロがたくさん。いろいろな食感が楽しめました。

試食したメニューのレシピは、武田薬品工業のWebサイトで公開中。アスリートたちも絶賛していたメニューを、ご家庭で試してみてはいかがでしょうか。

(IBDプラス編集部)

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