内視鏡検査の生検で異形成検出。がんの可能性が高いのではないかと不安です…
医師と患者のお悩み相談 | 2026/10/2
1か月前から突如、激しい粘液、粘血便、下痢の症状があり、内視鏡検査で潰瘍性大腸炎の診断がつきました。大腸全体に炎症があり、むくんでいるとのことですが、特に右側の炎症が強いようです。内視鏡では中等症でしたが、熱や血液検査の数値が全て正常なので、総合的にみて軽症の部類とのことで、リアルダ4錠を飲みはじめました。
内視鏡で、6か所生検したうち、2か所から異形成が検出されました。ネットなど見ると、長い期間をかけて異形成やがんの可能性が高くなるとのことですが、診断初回から異形成が出ることもあるのでしょうか。また2か所から出ているので、近い将来、大腸全摘の可能性が高いのか不安です。
医師は、異形成に関しては今すぐの処置は必要なく、3か月くらい経ったら内視鏡をやる必要があるとのことでした。とても不安です。なお、3年前に内視鏡をした際は、直腸炎があると言われ、生検しましたが問題なしでした。
(ロッタさん 潰瘍性大腸炎歴1年未満)


IBD連携専門医
三枝先生からの回答
潰瘍性大腸炎の初発の内視鏡検査で大腸粘膜の炎症が強い場合、生検でしばしば異形成(前がん細胞)が病理診断の結果、わかることがあります。
ロッタさんの場合はどうでしょうか。私も主治医の先生と同様の意見です。病理医は、顕微鏡で組織を目視して診断します。これは、あくまで見た目が異形成細胞であるとの診断(形態学的診断)です。炎症が強いと細胞の損傷も強いため、病理医には異形成細胞に見えただけということも十分に考えられます。
そのため、炎症が落ち着いてから再検査すると炎症による細胞の損傷が治り、異形成細胞が消失することもあります。ただし、現時点では前がんの合併の可能性も否定はできません。今は主治医の先生の言われる通りに治療を行い、炎症が治まった頃(約3か月後)に再検査をしていただくことを推奨します。
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2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
2025年 淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長
<学会資格>
日本炎症性腸疾患学会 IBD連携専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医
【三枝先生のIBD診療】
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