高齢者の潰瘍性大腸炎およびクローン病の発症について

医師と患者のお悩み相談2018/4/27

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九州の田舎に住む、78才の父のことです。血液混じりの軟便が続いた為、2/14胃腸科で検査したところ、潰瘍性大腸炎もしくはクローン病の疑いがあると診断されました。そのまま入院、約2週間の絶食を経て、今は、対クローン病の薬の投与と、食事制限を行っています。
入院中、内視鏡検査も行いましたが、途中、腸管が細くなっており、大腸まで撮影することができないそうです。外部機関へも検査依頼を出しているそうですが、未だ病名の確定は出来ないとのこと。それでも、今週末には退院、通院に切り替えると、病院から言われています。
現在、父は食欲もあり、便もかなり普通になっています。
調べたところ、高齢者の潰瘍性大腸炎、クローン病の発症率はゼロに近いらしいのですが、この病院の診断および処置は正しいのでしょうか?
セカンドオピニオンとして、東京の専門病院(潰瘍性大腸炎およびクローン病の)に行くことも検討しています。
高齢者の潰瘍性大腸炎およびクローン病の発症について、事例があれば参考にしたく、ご教授下さいませ。(40代以上/男性)

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A先生からの回答
消化器内科

A先生

あなたの内視鏡像や病理組織の所見を直接見ないと潰瘍性大腸炎やクローン病を完全に否定することは困難です。
しかしあなたの言われるように、78歳の高齢者における潰瘍性大腸炎やクローン病の初発は稀です。また非特異的な腸炎や感染性腸炎などと潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の鑑別が困難な症例も存在します。
いずれにしても炎症性腸疾患に特異的な治療を開始してしまう前に、専門医の診断を受けることを強くお勧めします。
あなたのお住まいの近くの炎症性腸疾患専門医を以下で検索してお探し下さい。
http://ccfj.jp/診療医リスト/
ご参考になれば幸いです。

B先生からの回答
肝臓内科

B先生

高齢者の潰瘍性大腸炎の発症率はゼロに近いことはないですよ、高齢化社会においてふえてますよ。セカンドオピニオンはされるといいですよ。高齢者 潰瘍性大腸炎で検索してみてください。いくつか論文はあります。私は70歳以上の潰瘍性大腸炎患者は3人かかえています。私は、それほどの専門医ではなくて3人かかえていますから、世の中にはもっといると思います。ただ、質問者さんのお父さんが、潰瘍性大腸炎かクローン病かどうかは画像などみてみないとわからないですが、腸管が細くなっているのは、結核性の腸炎の鑑別も必要とは思います。

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