潰瘍性大腸炎などの新しい治療法開発のために研究されている「EP4」の構造解析に成功

ニュース2020/12/4

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潰瘍性大腸炎の治療標的となっている炎症関連タンパク質「EP4」

関西医科大学医化学講座 清水(小林)拓也教授らの研究グループは、プロスタグランジンが結合したプロスタグランジン受容体(EP4)と、Gタンパク質の複合体を精製・解析し、世界で初めてその構造と活性化メカニズムを解明したと発表しました。

プロスタグランジンは、炎症を初めとするさまざまな生理・病態生理に関わることが知られています。また、その受容体の一つである「EP4」に作用する薬(EP4作動薬)が潰瘍性大腸炎や急性心不全などの治療薬候補となっており、EP4の活性状態の構造解析は、これらの治療法開発につながる可能性があると考えられています。しかし、これまで開発されてきた治療薬候補化合物は、副作用などの問題で実用化には至っていないものが多くあります。

EP4の構造が明らかになったことで、副作用が少ない新規治療薬の開発が進む可能性

研究グループは今回、活性型のEP4の構造を解明して活性化メカニズムを明らかにし、活性をコントロールすることで、副作用が少なく効果の高い治療薬開発が進展する可能性があると考え、研究を開始。EP4-Gタンパク質複合体の電子顕微鏡マップと3Dモデルの構築に成功し、今まで不明だった構造が明らかとなりました。今後、これらの情報が、EP4特有の活性化メカニズム解明の手がかりとなる可能性があるそうです。

この研究が進展すれば、潰瘍性大腸炎や急性心不全を含む、さまざまな難治性疾患に対する「副作用が少ない治療薬」の開発が進むと考えられます。

「EP4作動薬」が、潰瘍性大腸炎の新規治療薬となる日は近いのでしょうか?治療選択肢が増えることは患者さんにとって大きなプラスです。今後の進展に期待したいですね!

(IBDプラス編集部)

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