クローン病に合併する肛門周囲の瘻孔、新薬誕生に期待

ニュース2018/1/26

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ヨーロッパの審査機関から「承認推奨」の見解

クローン病の合併症のなかでも治療が難しい合併症が、肛門周囲の複雑な瘻孔です。痛みや腫れだけでなく、発熱や失禁を伴うこともあり、生活するうえでの制限も出てきます。薬物治療や外科治療が行われますが、なかなかよくならない方もいます。

武田薬品工業は2017年12月18日、TiGenix社が開発中の肛囲複雑瘻孔治療薬Cx601(一般名:darvadstrocel)について、欧州医薬品庁の欧州医薬品評価委員会から、承認を推奨するという見解が示されたと発表しました。この薬は、寛解期~軽度活動期のクローン病患者の、従来の治療法では効果が十分に得られない肛門周囲の複雑な瘻孔に対して使用します。

ヨーロッパで行われた臨床試験では、これまでの治療法よりも優れた効果があることが示されており、副作用はこれまでの治療法と同程度と報告されています。今回の見解をうけ、darvadstrocelは欧州委員会で審査され、数か月のうちに結論が出るとみられています。

(IBDプラス編集部)

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