プレバイオティクスを用いたIBDのQOL向上・治療法開発を目指す共同研究開始

ニュース , 腸内細菌を学ぶ2023/11/22

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医学的治療と並行し、プレバイオティクスを用いた改善効果を検証中

藤田医科大学の炎症性腸疾患センターは、ウェルネオシュガー株式会社、伊那食品工業株式会社と連携し、炎症性腸疾患(IBD)に対するプレバイオティクスを用いた治療法を開発するための共同研究を開始したと発表しました。

同大病院では、2023年4月にIBDに対する専門的な治療を行う炎症性腸疾患センターを開設。医学的治療と並行して、プレバイオティクスを用いた改善効果を検証しており、近年、良好な予後が報告されています。

食品成分の「腸内環境改善」効果を活用したIBD治療法開発を目指す

同大の消化器内科学講座、医科プレ・プロバイオティクス講座が連携し、多角的な観点から医学とプレバイオティクスに関する研究を行っていく中で、IBDに対する有効性を示すいくつかの研究データが、ウェルネオシュガーの持つ「ケストース」と、伊那食品工業の持つ「アガロオリゴ糖」から得られたことから、産学連携で食品成分によるIBDの治療・改善に向け、研究を開始することになったそうです。

現在、国内ではIBDに対する食品を用いた臨床試験はほとんど行われていませんが、同大と両社が連携してプレバイオティクスを活用し、腸内環境改善によるIBDに対するQOL向上・治療法開発を目指すとしています。

(IBDプラス編集部)

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