炎症性腸疾患学会とヤンセン、クローン病の大規模疾患レジストリ研究で研究支援覚書を締結
ニュース | 2018/3/9
クローン病患者の実態を把握し、よりよい治療につなげるために
ヤンセンファーマ株式会社は2018年2月28日、クローン病の大規模疾患レジストリ研究について、日本炎症性腸疾患学会と研究支援覚書を締結したと発表しました。クローン病を対象とした、このような大規模な疾患レジストリ研究は、日本初となります。
疾患レジストリ研究とは、ある疾患について、その患者に対して行われた治療や使われた医療機器などの情報を収集してデータベース化し、どのような治療を行ったことでどんな効果があったか、なかったかなど、データを解析することで治療の経過を解明する研究です。今回の研究は、クローン病の診療や、診断された後の治療、治療後の経過などの実態を把握し、クローン病治療をさらに発展させることを目指すもの。データベースに登録する症例数の目標は、日本国内のクローン病患者さんの約1割にあたる7,000人。2024年まで研究を続ける予定です。
今回の覚書に基づいて、炎症性腸疾患学会は研究の計画や、収集した患者の情報を解析した結果に関する専門的な解釈について、アドバイスをするなどの支援を行います。同学会は、クローン病の実態は未だ明らかになっていない部分が多いとし、「大規模な症例数を解析することで、クローン病の原因や症状へ影響を及ぼす要因等を理解し、よりよい治療へつなげることが期待されています」と述べています。
(IBDプラス編集部)
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