クローン病に合併する肛門周囲の瘻孔に、ヨーロッパで新薬誕生
ニュース | 2018/4/6
ベルギーの製薬会社が開発、武田薬品工業が販売
クローン病で生じる肛門周囲の複雑な瘻孔は、治療の難しい合併症です。武田薬品工業は3月26日、非活動期/軽度活動期の成人クローン病患者における、肛門周囲に生じた複雑な瘻孔への治療薬「Alofisel(R)」(一般名:darvadstrocel)が、ヨーロッパで承認されたことを発表しました。
Alofiselは、ベルギーのTiGenix NV社が開発。同社が実施した治験では、Alofiselを使用した患者は偽薬を使用した患者に比べて、治療開始から半年(24週)の時点で治療した開口部がすべて閉じ、2cm以上の瘻孔がなくなっていた患者が多く、さらに1年後(52週)にも寛解状態が維持されたという結果が報告されています。
治験を主導したスペインの医師で、欧州クローン病・大腸炎学会会長のJulian Panés教授は、「これまでの治療で効果が出なかったり、治療法が限られていたクローン病の肛門周囲にできる複雑な瘻孔を持っている患者さんに対して、新しく、身体への負担が少ない治療法を提供できるようになりました」と述べています。
(IBDプラス編集部)
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