小児クローン病患者に対するインフリキシマブ(レミケード)の効果は?

ニュース2018/5/16

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インフリキシマブ治療を受けている180例を対象に調査

10~20歳代の発症が多いとされるクローン病(CD)ですが、幼い頃に発症し、病気とたたかう小児クローン病の子どもたちもいます。そんな中、カナダのカルガリー大学のdeBruyn JC氏らは、小児クローン病患者に対し、インフリキシマブ(製品名:レミケード)治療の最適化(薬剤の増量や投与間隔の短縮)と継続率についての研究を実施。その結果を発表しました。

研究は、カナダの医療機関で2008年1月~2012年12月にインフリキシマブ治療を開始した小児クローン病患者180例(男児54.4%)を対象に行われ、全員の寛解導入治療が完了しました。治療開始時の年齢中央値は14.3歳、診断からインフリキシマブ治療開始までの期間の中央値は1.5年で、調査を終えたときに投与を継続していたのは87.1%でした。

小児クローン病に対してみられた持続的な治療効果

このうち治療中に、効果消失などの理由でインフリキシマブを増量したのは15.2%、投与間隔を短縮したのは3.9%、その両方は38.2%でした。こうした最適化と関連があると考えられるのは診断時の年齢が低い(10歳未満)こと、非狭窄・非穿通型であることでした。また、投与の1年または2年継続率はそれぞれ95.5%、91.0%で、そのうち中止したのは年間で3.2%でした。

研究グループは、診断時の年齢が低い、非狭窄・非穿通型である場合、最適化の必要性は高いものの継続的に使用されており、小児クローン病患者に対してインフリキシマブの持続的な治療効果がみられたと述べています。

(IBDプラス編集部)

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