新規抗FKN抗体E6011、産学官連携によるクローン病治療薬としての研究開発を開始

ニュース2018/11/20

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抗炎症作用が期待される新規メカニズムを有するバイオ医薬

エーザイ株式会社とその子会社であるEAファーマ株式会社は11月8日、E6011のクローン病治療薬開発について、EAファーマと6つの共同研究機関との間で研究委受託契約を締結し、研究開発を本格的に開始したと発表しました。

E6011は、エーザイの研究子会社である株式会社カン研究所が創製した新規の抗フラクタルカイン抗体です。フラクタルカイン(FKN)は、炎症性腸疾患や関節リウマチをはじめとする炎症性疾患の血管内皮細胞に発現し、FKN受容体(CX3CR1)を発現する免疫細胞に結合することで炎症反応を惹起します。E6011は、CX3CR1を発現する免疫細胞の遊走や浸潤を抑制。これによる抗炎症作用が期待される新規メカニズムのバイオ医薬(抗体医薬)です。

慶大ら6機関が新規薬効予測マーカーの臨床研究を担当

今回、研究開発を開始したCiCLE採択課題「クローン病を対象とした産学連携による本邦発バイオ医薬品と新規薬効予測マーカーの開発」は、EAファーマが代表機関となります。また、同プロジェクトにおいては、EAファーマがE6011の臨床開発を主導し、研究委受託契約を締結した各研究機関(慶應義塾大学医学部、東京医科歯科大学、北里大学北里研究所病院、名古屋市立大学、鹿児島大学、カン研究所)が、新規薬効予測マーカーの開発にかかわる臨床研究を担当します。

EAファーマとエーザイは、「本研究開発開始を機に、CiCLEの産学官連携を通じ、E6011の開発を促進し、クローン病の患者様とそのご家族のベネフィット向上に、より早期に貢献することが出来るよう取り組んでまいります」と述べています。

なお、EAファーマが参画する産学官連携としては、同プロジェクトのほかに筑波大学との「低分子化合物とバイオマーカーを用いた炎症性腸疾患の治療」に対する取り組みなどがあります。

(IBDプラス編集部)

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