IBDの「活動期」が約10分で判定できる新しい検査法が保険適用に

ニュース2020/6/4

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積水化学グループの積水メディカル株式会社は5月25日、2019年11月より発売した体外診断用医薬品ロイシンリッチα2グリコプロテインキット「ナノピアLRG」が、2020年6月1日より保険適用となったことを発表しました。

「ナノピアLRG」は、血清マーカーによる炎症性腸疾患(IBD)の活動期を判定する補助として有用な体外診断用医薬品で、簡便かつ短時間に測定可能です。

血清タンパク質の一種「LRG」は、2010年に新たな炎症性タンパク質として発見され、2012年には潰瘍性大腸炎の炎症部位の腸管上皮でLRGが産生されることが判明しました。また、医薬基盤健康栄養研究所、大阪大学、慶應義塾大学、東京医科歯科大学により、内視鏡で観察した腸管内の疾患活動性の状態を、血清LRG濃度が反映していたことが報告されています。

IBDでは寛解維持が非常に重要となります。そのためには、活動期の兆候が出たら早期に病状に合った治療を検討・開始する必要があります。

同製品は血清を生化学自動分析装置で自動分析することにより、約10分で検査結果が得られるそうです。迅速な病態把握が可能となれば、早期治療判断の助けになることはもちろん、待ち時間が減るなど、患者さんの負担が少なくなるのもうれしいポイントですね。

(IBDプラス編集部)

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