レクタブルで症状が治まれば一旦治療を止めていいと言われました。問題ないですか?
医師と患者のお悩み相談 | 2025/11/21
半年前から血便の症状があり、痔かもと言われていましたが、なかなか血が止まらず、大腸内視鏡をして潰瘍性大腸炎と言われました。症状は、下痢腹痛はほとんどなく、血便も2〜3回に1度少し出る程度です。大学病院で診断(潰瘍性大腸炎 直腸のみ炎症)がついてから、レクタブル注腸剤を処方され、すぐに血便、粘便の症状がなくなりました。
レクタブルを3週間使用したのち、先日、大学病院で追加で9週間分を処方されましたが、あと3週間で症状が出なければ、一旦使用をやめていいと言われています。また、その後は内視鏡検査で炎症がなければ内服薬もなし、との治療スケジュールでした。レクタブルを追加で9週間出されたこと、今後も内服薬もないとのことで、この治療で問題ないでしょうか。先生は、直腸型は内服はそれほど有効ではないようなお話でした…。
(うーさん 潰瘍性大腸炎歴1年未満)


IBD連携専門医
三枝先生からの回答
確かに生涯完治がないと言われている潰瘍性大腸炎の治療が終了というのには疑問が残りますよね。学会のガイドラインでは、潰瘍性大腸炎の直腸炎型はペンタサ坐薬(5-ASA製剤)の1日1回の継続としています。しかし毎日坐薬を入れるのは面倒で、継続するのが大変です。そのため、私は患者さんによっては、飲み薬で直腸に効果が出やすい、リアルダを継続内服してもらうことが多いです。
今までの研究で、最低限の5-ASA製剤を継続することで、再燃(症状再発)が防げることが示されています。しかし、副作用などに配慮し、主治医の先生は何らかの意図を持って治療終了している可能性がありますので、一度相談されてみてはいかがでしょうか。
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2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
2025年 淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長
<学会資格>
日本炎症性腸疾患学会 IBD連携専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医
【三枝先生のIBD診療】
淵野辺総合病院ホームページ
お問い合わせ:042-754-2222(代表)/予約センター:042-754-3271