クローン病で打つ手がないと言われました。他に治療選択肢はありますか?

ヒュミラで治療していましたが効かなくなり、リンヴォックに変更しました。リンヴォックは効いていたのですが「Dダイマー(編集部注:体のどこかに血栓ができている可能性を示す検査値)の数値が上がり使えない」と言われ、スキリージに変更しました。CRPも1〜2の間が続き、内視鏡でも潰瘍があります。本人は腹痛などの自覚症状はないのですが、担当医から打つ手がないと言われて落ち込んでいます。

本人は自覚症状もないのに絶食治療と言われ、納得がいかないようです。内服薬の併用もなく、本当に打つ手がないのでしょうか。レミケードとかオンボーなどまだ使ったことはありません。
(クロさん ご家族がクローン病歴8年)

三枝先生

IBD連携専門医
三枝先生からの回答

クロさんがおっしゃるように、現時点で治療の限界と考えるのはまだ早いように思います。まだ試していない薬があるのであれば、どの薬が合うかはわかりません。多くの論文的データを比較した研究では、レミケードが最も強力な薬剤とされており、使用の検討の余地があります。レミケードは一般的にDダイマー上昇を主な副作用とする薬ではありませんが、血栓リスクについては個別に評価が必要です。オンボーに関しては、スキリージと同じIL-23経路を標的とする薬剤であるため、効果の出方が類似する可能性はありますが、個々の患者さんで反応が異なることもあります。また、炎症の強い潰瘍の腸管部位だけ外科的に部分切除し、内科治療を併用できるようにする方法もあります。これらを含め、主治医の先生に一度ご相談してみてください。

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三枝陽一先生
淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
2025年 淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長

<学会資格>
日本炎症性腸疾患学会 IBD連携専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

【三枝先生のIBD診療】
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お問い合わせ:042-754-2222(代表)/予約センター:042-754-3271