ステロイド依存の潰瘍性大腸炎。ステロイドの使用や対症療法について教えてください
医師と患者のお悩み相談 | 2026/8/5
ステロイド依存のため、イムランを服用しましたが改善せず、オンボー、レミケード、今はトレムフィアを使用していますが、まだ効果を感じられません。主治医からは使える薬剤が減ってしまうということで、積極的に薬剤を変えることは避けたいと説明され、対症療法としてコレチメントを服用していますが、プレドニンに換算すると約40mgとかなり量が多いので、副作用は少ないとはいえ心配です。プレドニン5mgでも効果があるのですが、やはり副作用が少ないコレチメントの方が良いのでしょうか?またペンタサ注腸、レクタブル、コレチメント以外の対症療法はありますか?
(ミカンとスイカさん 潰瘍性大腸炎歴5年)


IBD連携専門医
三枝先生からの回答
ステロイド依存でステロイドが5mg以下にできない状態のようですね。そういった際にオンボー、レミケード、トレムフィアなどの生物学的製剤は確かに有効です。ただし、生物学的製剤は効果が出るまでに時間がかかる場合があるため、私もミカンとスイカさんの主治医の先生と同じように、3〜6月程度は使用していただきます。その間は症状が出るとつらいため、ステロイドを少量使用してもらいます。ただし、少量でもステロイド製剤であるプレドニン、コレチメント、レクタブルは副作用があり、日本炎症性腸疾患学会のガイドラインには、3か月を目安に中止するようにとあります(推奨治療方法)。よって、可能であれば中止してもらうのが良いと考えます。コレチメントも同様で、プレドニンよりは副作用が少ないとされていますが、主治医の先生に相談の上、中止することで生活に大きな影響がないようであればやめてみてください。
プレドニン5mgとコレチメントのどちらか良いかについては、長期投与に関しては何とも言えません。また、これとは別に病院で1~2時間程度かかってしまいますが「顆粒球除去療法」といった選択肢も考えられます。
トレムフィアは最新の新薬で効果的ですが、やはり6か月程度継続して使用して効果がなければ主治医の先生と相談することをお勧めします。この他にも、JAK阻害剤など潰瘍性大腸炎で難治の方に効く薬もあります。
三枝先生への質問募集中 ▸
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
2025年 淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長
<学会資格>
日本炎症性腸疾患学会 IBD連携専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医
【三枝先生のIBD診療】
淵野辺総合病院ホームページ
お問い合わせ:042-754-2222(代表)/予約センター:042-754-3271