便中カルプロテクチンが4,000前後で体重増えず。今のクローン病治療でいいのでしょうか?

医師と患者のお悩み相談 | 2026/10/9

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2年前にクローン病と診断され、6週間に1回インフリキシマブを投与しています。脂質は1日20gまでとされており、エレンタールを1日1.5袋くらい摂取しています。特に症状はないものの、便中カルプロテクチンが4,000前後あり、体重が増えないのが悩みです。親としては少しでも脂質の摂取量を増やせるように数値を安定させたいのですが、本当に今の治療でいいのでしょうか。
(ひめしさん お子さんがクローン病歴2年)

三枝先生

IBD連携専門医
三枝先生からの回答

クローン病の治療において、脂質制限・野菜などの食物繊維の制限は、腸管の炎症や狭窄を悪化させないため栄養療法の原則となります。カルプロテクチン4,000µg/gだと、まだ腸管炎症のコントロールができておらず、栄養療法が必要です。ちなみに日本では脂質を1日30gまでに制限する先生が多い印象です。

しかし、この考え方に対しても最近は違う意見を持つ先生もおられます。例えば欧州のIBDや栄養に関わる学会からは「栄養学的に脂質は重要な栄養素であり、制限を厳しくしない」とするガイドラインも出ています。

ただし、個人的には脂質の種類は考えた方が良いと思います。私の外来では、動物性脂質に偏らず、オリーブオイルやエゴマ油など、不飽和脂肪酸を多く含む油を取り入れるようにお伝えしています。

また、一般的にはあまり行われませんが、脂質の点滴(イントラリポス)の外来点滴であれば、腸管に負担をかけず脂質補充することもできます。もし気になるようでしたら、一度主治医の先生にご相談ください。

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三枝陽一先生
淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
2025年 淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長

<学会資格>
日本炎症性腸疾患学会 IBD連携専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

【三枝先生のIBD診療】
淵野辺総合病院ホームページ
お問い合わせ:042-754-2222(代表)/予約センター:042-754-3271

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