潰瘍性大腸炎で、IgG(免疫グロブリンG)値が高い人と高くない人の違いは?

医師と患者のお悩み相談2020/7/14

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潰瘍性大腸炎を患い、IgGが2800程度となっています。
最近主治医より聞いたのですが、UCの患者の中でもIgGが高くなる人とならない人がいるそうです。
そこで質問なのですが、
1.両者の違いはなんでしょうか。
2.重症度や治療法などに違いが出て来るのでしょうか。
3.合併症などのリスクも変わってくるのでしょうか。
よろしくお願い致します。
(30代/男性)

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A先生からの回答
消化器内科

A先生

未治療症例でも、感染や炎症所見の強い症例ではIgGが高値になる症例はあります。また他の自己免疫疾患の関与が強い症例ではその傾向があるとも言えます。
しかし治療例となると、治療内容がIgGにも大きく影響を与えます。例えばステロイドや免疫抑制剤などの投与やLCAPやGCAPの併用している症例です。
しかし、あなたの主治医のコメントの真意は不明ですが、現時点での潰瘍性大腸炎の重症度判定、活動度判定にIgGの項目はありません。あなたの主治医は潰瘍性大腸炎の臨床研究をされているような研究班の班員なのでしょうか?詳細は主治医に伺ってみましょう。何か世界的な知見をお持ちなのかもしれません。
御参考になれば幸いです。

質問者さん

ご回答ありがとうございます。
自己免疫疾患とIgGは密接な関係があると理解していたのですが、それは違うのでしょうか?
もし関連があるならば、自己免疫疾患であるはずの潰瘍性大腸炎でIgGが高くならないという状況がよく理解できませんでした。
もしUCの中にも色々な種類があるとなれば、IgG高値の患者に効果的な治療法もあるのではないかと考え質問させていただきました。
主治医は大学病院で炎症性腸疾患を専門にされている方になりますが、診察では前回診察以降の状況、他合併症の治療状況、今後の治療方針が話の中心になりますので、他にも多くの患者の方が待たれている中で、なかなか他の質問はしづらく、こちらで質問させていただいております。

A先生

潰瘍性大腸炎の病因は必ずしも全貌が解明されているわけではありません。あなたの言われるように、潰瘍性大腸炎には自己免疫疾患としての側面があるのは間違いありません。しかしそれ以外にも、遺伝的要因、環境因子、腸内細菌、精神的要素などが複雑に関連していると思われます。そのため治療も一筋縄ではいきません。
将来はわかりませんが、現時点ではIgGの量により、病態分類、病勢分類などはなされていません。しかし臨床の現場では、あなたの主治医のような方が症例を重ね、新たな知見が発見されることを願っています。
主治医の先生に宜しくお伝えください。

質問者さん

UCを患ったとしても、必ずしも自己免疫疾患というわけではないのですね。
丁寧なご回答ありがとうございました。

A先生

いえ、自己免疫疾患として、免疫制御機構の異常はあります。しかしそれだけはないということです。その他の要因も複雑に関わりながら疾患としての病態を構築しているということです。その他の要因の関わり方は、症例により様々です。
ですからステロイドや免疫抑制剤が著効する症例もあれば、これらの薬剤に抵抗性の症例も存在します。
複雑ですね。

質問者さん

これまで潰瘍性大腸炎という一つの括りで考えていましたが、UC-A型とか、B型とか、タイプ分けして考えた方が良さそうですね。
私は従兄弟にも同じ病気の人がいるので、遺伝型免疫異常となるのかもしれません。
ご回答ありがとうございました。

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