61歳で潰瘍性大腸炎に。薬を変えながら寛解維持していますが、早めに手術を受けた方がいいでしょうか?

医師と患者のお悩み相談2026/6/4

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お世話になります。61歳にて全大腸炎型の潰瘍性大腸炎を発症しました。9か月前の大腸検査では異常がなかったので、かなり進行が早かったと思われます。ペンタサから治療を開始しましたが、不耐のため、軽症から中等症となり、ステロイド投与となりました。

ステロイドを40gから30gに減らすと症状が逆戻りしてしまい、ステロイド依存、難治性と診断されました。すぐにジセレカを使用しましたが、その後、血栓ができたためオンボーに変更し1年になります。その間、下痢、出血、粘液便など、不安定な状態が時々みられ、レクタブルを使用して、なんとか、寛解維持をしています。

ただ、年齢的に、大腸検査のリスク、がんのリスク、今後の悪化の可能性などを考えた時、早めに手術をした方がいいのではないかと考えてしまいます。高齢発症の場合、その辺の判断はどうしたらいいのかお答えいただければ幸いです。
(柚子さん 潰瘍性大腸炎歴1年)

三枝先生

IBD連携専門医
三枝先生からの回答

診察をしていないため、あくまで印象でのご回答になってしまいますが、ペンタサはクローン病治療の一つとして用いられており、効果には個人差がありますが、一部の患者さんでは症状の改善がみられることがあります。一方で、消化管の病気での痛みは鈍痛や圧痛が多く、ピリピリは珍しいように思います。下痢も治ってきており、CRPが低下していることから、全身的な炎症は改善傾向にある可能性もあります。ただしこのままだと不安ですよね。

なぜ痛みが出るのか考察させていただきます。可能性としては「左脇腹痛は皮膚科的な原因で痛む可能性」「大腸ではなく小腸にクローン病の炎症がある可能性」「大腸の炎症が残存している可能性」が考えられます。

血液検査だけでは、症状の原因や炎症の残存を理解することは困難です。主治医の先生の診察を受け、必要に応じてCT検査や内視鏡検査を検討していただくのが良いのではないでしょうか。その結果をもとに、薬の変更を検討してもらうことをお勧めします。

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三枝陽一先生
淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
2025年 淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長

<学会資格>
日本炎症性腸疾患学会 IBD連携専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

【三枝先生のIBD診療】
淵野辺総合病院ホームページ
お問い合わせ:042-754-2222(代表)/予約センター:042-754-3271

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