IBDの発症に「栄養」と「代謝」が大きく関わっていることが判明
ニュース | 2018/5/25
明らかにされた体内のメカニズム
免疫が自分自身を攻撃してしまうことで起こる「自己免疫疾患」。IBDも現在のところ、そのひとつではないかと考えられています。そんな中、大阪大学大学院医学系研究科の熊ノ郷淳教授(呼吸器・免疫内科学)、免疫学フロンティア研究センターの姜秀辰寄附研究部門助教(免疫機能統御学/感染病態)らの研究グループは、体内の神経に関わる「セマフォリン6D」という物質が栄養・代謝を調節することで、抗炎症作用のある「M2マクロファージ」を誘導し、炎症をコントロールしていることを発見しました。
IBD治療のカギを握る「代謝調節」
その結果、この代謝を調節するシステムが壊れるとIBDの症状が発症しやすくなることが明らかとなり、IBDの治療で免疫調節だけではなく、代謝調節も重要であることが示されました。
将来的には日常の栄養・代謝調節が、IBDなど慢性の免疫・炎症疾患の治療に繋がるのではないかと期待されています。
(IBDプラス編集部)
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