武田薬品の新しい潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬、最新の解析結果が学会で発表

ニュース2017/11/17

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欧米で発売されている抗α4β7インテグリン抗体の「Entyvio」

2017年10月28日~11月1日にかけて、スペイン・バルセロナにて、第25回欧州消化器病週間(UEG)が開催されました。武田薬品工業株式会社は11月2日、UEGで同社の潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬Entyvio(R)(一般名:vedolizumab)に関する最新のデータを発表したことを明らかにしました。

Entyvioは、消化管で炎症が起こるプロセスに関わるとされるα4β7インテグリンの働きを妨げ、消化管の炎症を抑える治療薬。2014年にアメリカとヨーロッパで承認を受け、抗TNFα抗体や免疫調節薬での治療で効果が出ない潰瘍性大腸炎とクローン病患者に対して使われています。今回UEGで発表されたのは、副作用に関して解析した2つの結果です。

針を使わずに薬液を自己投与できるシステムも開発中

1つめの結果では、33の研究で、Entyvioを使用した2,857例(クローン病:1,532例、潰瘍性大腸炎:829例)が、投与中または投与後に感染症や、Entyvioとの関連はわからないものの重大な症状、重い感染症などが起こったと報告されていると解析。ただし、Entyvioの治験で確認されていたものとは異なる症状などは報告されていないということです。

2つめは、免疫調節薬の使用とEntyvioの投与について解析した結果です。567例を解析したところ、免疫調整薬の使用歴がなかった45.4%の患者のうちの87%、免疫調節薬を使用したことがある54.6%の患者のうちの61%は、Entyvioの使用中も使用後も、免疫調節薬を使用しなかったことがわかりました。

ドイツ・クリスチャン・アルブレヒト大学キールのシュライバー教授は、「今回の解析結果は、臨床で実際に患者に投与しての実感を裏付けるもの。特に患者数が多いことから説得力がある」と述べています。

なお、Entyvioについては、Postal Instruments社との共同開発で、針を使わずに薬液を自己投与できるシステムも開発中。針を使用する注射に比べて、痛みが軽減されることが期待されています。

(IBDプラス編集部)

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