【開催レポート】講演「おなかも心も満足!お手軽ノンオイル料理」&ちばIBD患者交流会 10月21日@野田

関東のイベント2019/11/18

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ちょっとしたコツで、ノンオイル料理は家族みんなで楽しめる!

ノンオイル料理講習会

2019年10月21日、IBD患者さん向けノンオイルレシピが人気の料理研究家・田中可奈子さんの講演会が、千葉県野田市にある野田健康福祉センター(野田保健所)で開催されました。参加者は田中さんのレシピ本を参考にお料理を作っているという方が多く、中にはサイン&記念写真を求める大ファンも。ありがたくカメラマン役を務めさせていただきました!

野田保健所が2018年に実施した「野田市在住のIBD患者向けアンケート」によると、IBD患者さんの多くが「自炊」か「家族が調理」していました。その一方で、栄養指導を受けたことがないという人が32.9%もおり、「何を食べたらいいかわからない」「負担の少ない食べ物が知りたい」という声が多いのだとか。そこで今回、田中さんのノンオイル料理講演会を開催することに決めたそうです。

田中さんの自己紹介から始まった講演会。息子さんがクローン病になって落ち込んでいた時に、友人の「お料理の知識があるあなたならできるはず!」という言葉に勇気をもらい、家族みんなで食べられる美味しいノンオイル料理の研究を始めたというお話は、胸を打つものがありました。

さらに、田中さんは「ノンオイル料理をおいしくするコツ」も教えてくださいました。今回は、その一部をご紹介します。

・ひき肉は赤身と書いてあるものを選び、それでも気になるときには湯通ししてから使ったり、豆腐などで量増しして脂質を減らす工夫をする

・中~弱火でじっくり焼くと、油なしでも美味しく焼ける

・きのこやごぼうなど繊維の強いものは、食べるという目的ではなく、旨味のだしとして考えて使うと味付けも豊かになる

そして、田中さんが繰り返しおっしゃっていたのが「食事を家族で一緒に楽しむ」ということ。例えば、普段我慢している分、年に数回は「揚げ物の日」にするとか、自炊に疲れたら和食系の定食屋さんに足を運んでみるなど、身体の負担にならない程度の「ごほうび」を設定することで、普段の食事制限も頑張れるのではないでしょうか。また、自分が食べられるものを増やすためにも「食事日記」をつけることをおすすめしていました。

普段はなかなか打ち明けられない病気の悩みも、交流会なら気軽に話せる雰囲気に

後半は、ちばIBD副代表の竹井京子さんが中心となり、患者交流会が開催されました。まだ確定診断が出ていない方もおり、最初はみなさん緊張されている様子でしたが、自己紹介から話が弾み、「お酒は飲んでもいいの?」「寛解しても薬の服用は続けた方がいい?」などの質問に、「うちの息子も同じことがあって…」「私が医師から聞いた話では…」など、ご自身の経験をもとに、答えていました。

みなさんと貴重な時間を共有させていただき、IBD患者さんの食事については、まだまだ解消すべき課題がたくさんありそうだと再認識しました。その他、IBDに関するお悩みがございましたら、お気軽にIBDプラス編集部(ibd_info@qlife.co.jp)までお寄せください!

(IBDプラス編集部)

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