ブロッコリースプラウトなどに含まれる成分に炎症抑制効果があることを発見

ニュース2022/1/21

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マウスでIBDの増悪に関与することが確認された物質を「スルフォラファン」が分解

九州大学、生理学研究所、東北大学、筑波大学、大阪府立大学、東京工業大学、東京大学らの共同研究グループは、ブロッコリースプラウトなどの緑黄色野菜に多く含まれる「スルフォラファン」や「イベリン」が、細胞膜の表面にある「Gタンパク質共役型受容体(GPCR)」と結合し、炎症を抑制する効果があることを明らかにしたと発表しました。

GPCRは、さまざまな生理機能や疾患形成に関わる膜タンパク質です。研究グループはこれまでに、GPCRの一種「P2Y6R」が加齢とともに増加し、高血圧や心不全の発症に関与していることを報告しています。IBD患者さんでもP2Y6Rの発現上昇が報告されていましたが、病態にどのように関与しているのかは不明でした。

研究グループは今回、IBDマウスを用いて、P2Y6RがIBDの増悪因子であることを明らかにしました。

さらに、P2Y6Rを阻害する化合物を探したところ、ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンなどが、P2Y6Rを分解し、炎症を抑制することもわかったということです。

まだまだマウスでの研究段階ではありますが、身近な食べ物に炎症抑制効果があるとわかるだけで、ちょっと心強いですよね。今後も炎症抑制効果のある食べ物の発見に期待したいと思います。

(IBDプラス編集部)

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