「カルプロテクチン POCT モチダ」、IBD診断補助とCDの病態把握補助でも使用可に

ニュース2022/5/10

糞便を用いて腸の炎症を12分で評価、UCの病態把握に使用されていた

三洋化成工業株式会社、持田製薬株式会社、日水製薬株式会社は5月9日、これまで「潰瘍性大腸炎(UC)の病態把握の補助」を使用目的としていた体外診断用医薬品「カルプロテクチン POCT モチダ」について、2022年2月24日に「炎症性腸疾患(IBD)の診断補助」および「クローン病(CD)の病態把握補助」の使用目的追加が薬事承認され、5月1日に保険収載されたことを発表しました。

大麦には水溶性食物繊維β-グルカンが豊富に含まれており、さまざまな健康機能があることが明らかにされてきました。また、腸内細菌叢が宿主であるヒトにもたらす健康上の機能も近年注目を浴びています。しかし、大麦の摂取が日本人の腸内細菌叢に与える影響について調べた報告は、ほとんどありませんでした。

IBDでは、炎症を引き起こしている腸上皮で誘導された好中球から腸管腔へカルプロテクチンが放出され、腸管腔へ放出されたカルプロテクチンが便とともに体外へ排泄されることが知られています。

「カルプロテクチン POCT モチダ」は、スイスの BÜHLMANN Laboratories AGから導入し、三洋化成が製造、持田製薬がプロモーション、日水製薬が販売している体外診断用医薬品です。毛細管現象と抗原抗体反応を利用した検出法「イムノクロマト法」を用いて糞便中のカルプロテクチン濃度を測定することで、腸管内の炎症を簡便に短時間(小型専用測定装置で12分)で評価することが可能です。

使用目的追加で内視鏡検査回数の低減、患者さんの身体的・経済的も負担軽減

今回の使用目的追加により、IBDの診断補助から治療における病態把握の補助まで、幅広く対応できるようになりました。

同製品を使うことで内視鏡検査の回数を減らすことができ、IBD患者さんの身体的・経済的負担の軽減につながります。さらには早期診断・早期治療開始の一助として、医療の質の向上、生活の質(QOL)の維持・向上につながることが期待されます。

(IBDプラス編集部)

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