IBDの疾患啓発活動を、武田薬品工業とローソンが共同で展開

ニュース2023/6/27

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「コンビニのトイレ」という身近な場所でIBDの疾患啓発を実施

武田薬品工業は5月19日の「世界IBDデー」に合わせ、炎症性腸疾患(IBD)の疾患特性や、IBD患者さんのお悩みの認知度向上を目指して、大手コンビニエンスストアチェーンの株式会社ローソンと協働し、さまざまな疾患啓発活動を実施しました。

その1つが「アートトイレ」における疾患啓発の取り組みです。アートトイレとは、コンビニのトイレ内部をアートシールでデコレーションしたもの。ローソンは1997年にコンビニチェーンで初めてトイレを開放するなど、コンビニトイレのサービスに積極的に取り組んでおり、アートトイレもコンビニトイレの大切さについて考えるきっかけづくりだといいます。

ローソン中央晴海三丁目店のアートトイレ(武田薬品工業提供、以下同)

このように、いつでも安心して気軽にトイレを利用したいという顧客の声に長年応えてきたローソンの活動に、武田薬品工業が共感。IBD患者さんの「頻繁にトイレに行く必要がある」というお悩みに寄り添いながら疾患啓発を推進するため、アートトイレを設置している札幌・東京・神奈川の5店舗において、IBD患者さんの気持ちを理解する啓発ポスターと世界IBDデーを周知するポスターを掲出するとともに、店舗従業員の名札下でも世界IBDデーを周知する告知物を展開しました。

さらに、全国のローソン店舗のPOSレジディスプレイ画面に、4日間にわたりパープルリボンが目を引く世界IBDデーを周知する情報を表示。コンビニの利用客に対してIBDの認知度向上を図りました。

IBD患者さんがより暮らしやすい社会にするために

アートトイレ横に貼られたIBD疾患啓発ポスター

IBD患者さんの多くは頻繁にトイレに行く必要があり、また、入退院を繰り返すなど日常生活に大きな影響を受けています。一方で、IBDは見た目ではわかりづらく、症状を伝えても「おなかが弱い人」程度にしか思われないなど、患者さんが実際にどのようなことで困っているのかが、周囲に伝わりにくい疾患です。

IBDという疾患を正しく理解してもらうため、アートトイレを実施する店内に貼られたポスターには、「#伝われ!IBD」と題し、IBD患者さんの悩みや不安を、イラストと吹き出しテキストで表現。疾患を知らないために出てしまう「おなかが痛いだけでしょ」という誤解に対して、「患者さんの気持ちを知ることから始めませんか」と呼びかけています。ポスターのイラストは「IBD白書2020 インフォグラフィック版」でご協力いただいた会社員兼イラストレーターのカメダさん。ほどよくユルいイラストが、多くの人の目を惹きそうですね。

また、全国のローソン1万4,603店舗(2023年4月30日時点)のPOSレジディスプレイ画面にも表示された世界IBDデーの啓発ポスターでは、IBDが「潰瘍性大腸炎とクローン病の総称」であることと「患者さんの多くはトイレや食事に関する悩みをお持ちです」と疾患の特徴が解説されています。

POSレジディスプレイ画面でのIBD疾患啓発

1日に何万人もが利用するコンビニ。ローソン中央晴海三丁目店のアートトイレを取材中にも、レジで買い物をするお客さんが途切れず、アートトイレを利用したついでに疾患啓発ポスターに目を向けている人も見受けられました。 多くの人の目に触れるコンビニでの疾患啓発活動を通じてIBDが広く認知され、患者さんたちが気兼ねなくトイレに行ったり、周囲に困っていることを相談しやすい社会に変わっていくといいですね。

(IBDプラス編集部)

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