潰瘍性大腸炎で手術、実はクローン病だった患者はどれくらいいる?

ニュース2018/2/14

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手術後10年にわたって経過を観察した128例について調査

潰瘍性大腸炎(UC)で薬物療法を行っても状態がよくならず、大腸の手術を経験した方もいるでしょう。アメリカのレノックス・ヒル病院の研究グループは、手術後に回腸炎を再発し、診断をクローン病(CD)へ変更された患者がどれくらいいるのか、長期的な経過観察の結果を発表しました。

研究は、1960~2015年にレノックス・ヒル病院の炎症性腸疾患(IBD)データベースに登録された、UCまたはCDの症例を対象に行われました。手術後の経過観察期間は少なくとも10年です。再発については、回腸炎や瘻孔、狭窄の発生状況を分類して検討しました。

CDによる再発は25%、再発まで平均5年

その結果、UCと診断されて手術を行った患者128例のうち、32例(25%)で再発が認められ、CDによる小腸粘膜の炎症であると報告されていました。手術の方法や、再発でどんな症状が出たかについては、違いはありませんでした。再発するまでの平均期間は5年でした。

研究グループは、手術をすればUCは治ると考えず、術後の経過を見ていく必要があると指摘しています。

(IBDプラス編集部)

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