寛解期IBDの下痢や腹痛、IBS症状かも

ニュース2017/9/27

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IBD患者のIBS症状は、炎症の状態を反映している?

腸に炎症などの病変がないにもかかわらず、下痢や腹痛、便秘などの症状が起こる過敏性腸症候群(IBS)。炎症性腸疾患(IBD)の場合は、IBSのような症状があっても、その症状が腸の炎症の状態を反映していると考えられています。

そのため、血液検査で炎症の程度を示すマーカーの値が正常であれば、IBD患者がIBS症状を併せ持つとは考えられていませんでした。そこで今回、蘭アムステルダム大学学術医療センターの研究グループが、寛解期のIBD患者を対象に、IBS症状の有病率を調査しました。

45%の寛解期IBD患者がIBSの基準を満たす

研究は、過去にIBDと診断されたことがある成人患者を対象に行われました。IBDとIBSを区別する際に用いられる糞便マーカーである「カルプロクチン」の濃度が200μg/g未満の74例について、カルプロクチン濃度を検討したところ、33例(45%)がIBSの基準を満たしていました。また、IBS症状があるクローン病患者では、IBS症状がないクローン病患者に比べて、回腸に病変がある割合が高いこともわかりました。

これらの結果から、寛解期にあるIBD患者では、IBS症状の有病率が高いことが明らかになりました。IBS症状がある患者とない患者との間で、カルプロテクチン濃度に違いが見られなかったことから、研究グループは、「IBD患者のIBS症状は、かなりの割合で腸の炎症とは無関係」とし、「これらの症状は、“真のIBS”を反映していると考えられる」と述べています。

(IBDプラス編集部)

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