新型コロナ下でも安全に消化器内視鏡・腹部超音波検査ができる「患者シールド法」を開発

ニュース2020/5/28

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感染リスクを考え、実施が滞っている「大腸内視鏡検査」

患者シールド法
画像はリリースより

香川大学医学部消化器・神経内科学正木勉教授の教室員である小原英幹講師、西山典子臨床講師(西山脳神経外科病院消化器内科)、谷丈二学内講師らの研究グループは、新型コロナウイルス感染防御を目的とした、消化器内視鏡・腹部超音波手技下の新型コロナ伝播を最小限に抑えるための「患者シールド法」を開発したと発表しました。

現在、新型コロナ感染予防のため、治療を急がない内視鏡や腹部超音波などの多くは止まってしまっている状態です。コロナ収束後も、検査による医療従事者への伝染の危険性と、それによる病院内のクラスターを作る危険性があるため、再開の時期は依然として不透明な状況です。そこで研究グループは、滞っている消化器系の診断・治療を安全に行うために、安価で、どの施設でも実施可能な新型コロナ感染防御システムの開発に取り組みました。

消化器の検査中に患者さんから排出されるエアロゾル飛散を抑えるために重要なのは、対象をボックス化し、陰圧化(室内を陰圧にすることで病原菌などを封じ込めること)することです。そこで研究グループは、おむつパンツと腹部超音波用のプローブカバーを利用した飛散シールド法を考案しました。

このシールド法により、大腸内視鏡検査の際に飛散リスクがあるウイルスを含む便汁は、液体吸収性の高いおむつに吸収され、肛門から出るエアロゾルは、内視鏡を覆ったプローブカバーによって密封化されます。また、これら全て外部に漏れることなく、簡単に一包化して捨てられるというという点も大きなメリットです。

研究グループは、「身近な備品を活用することでウイルスの飛散、室内でのエアロゾル充満を最小限に防ぐ方法が完成した」と述べています。今回開発された方法が全国の病院に広まり、IBD診療を進めるうえで欠かせない大腸内視鏡検査が安心して受けられるようになるといいですね。

(IBDプラス編集部)

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