メサラジン不耐症の可能性。専門医に診て欲しいが大腸肛門病学会専門医はIBDの専門医?

医師と患者のお悩み相談2021/2/4

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今の主治医は大腸肛門病学会専門医・指導医となっているのですが、炎症性腸疾患専門医と同じことなのでしょうか?アスクドクターズというサイトで症状の相談をしたところ、メサラジン不耐症ではないかと言われ、炎症性腸疾患専門医での受診を勧められました。
今の病院のままで良いのか不安になりまして、肩書きでは分からなくて相談させていただきました。
(ゆきこさん 潰瘍性大腸炎歴2週間)

三枝先生

IBDに詳しい
三枝先生からの回答

日本には専門医制度があり、学会が医師の経歴を確認し、試験し、専門医を指名していきます。大腸肛門病学会専門医・指導医は大腸、腹部疾患の専門医です。ただし、必ずしも炎症性腸疾患(IBD)専門医とは言い切れません。

実は、日本には明確に法律で決められたIBD専門医はいません。日本炎症性腸疾患学会は2009年に日比紀文教授(北里研究所病院IBDセンター長、IBDプラス監修医)が研究会を発足され、ようやく2016年に学会となりました。私が入会した当時は、まだ研究会でした。そのため、専門医の認定もまだできていない状態なのです。

一方で、日本炎症性腸疾患協会が、診療医を経歴や学会業績から認定しており、これが専門医に相当すると考えて良いと思います。実際、有名な先生が名を連ねています。あとは、IBDセンター(IBD専門外来)のある病院があります。そこでは専門的な治療を受けることができます。

メサラジン不耐症についてですが、メサラジンを使用した際に、発熱や下痢、血便などの症状が悪化した場合は疑わしいです。数パーセントの頻度で出現すると言われています。その際は、ステロイド、イムラン、生物学的製剤を使用し、安定したところで少量のメサラジンから使用して、体を慣らす「減感作療法」を行うこともあります。

いずれにしても一度、日本炎症性腸疾患協会の診療医が在籍している病院かIBDセンターの受診の検討をされてみてはいかがでしょうか?

参考リンク 炎症性腸疾患協会の診療医リスト

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三枝陽一先生
深川ギャザリアクリニック 副院長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長

<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

三枝先生のIBD診療時間
月曜日:9:00~12:30
水曜日:9:00~12:30、14:00~18:00
土曜日:16:00~18:00
お問い合わせ:03-5653-3500(代表)

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