5-ASA不耐症かもしれないと言われました。強い薬を使うことになるのか心配です

医師と患者のお悩み相談2023/7/18 更新

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高校生の息子が潰瘍性大腸炎になってしまいました。左側腸炎型の中等症です。当初、リアルダが処方され1日4錠で飲み始め、一旦症状が改善傾向にありましたが、1週間過ぎた頃から徐々に後戻りし、微熱が出始め、5-ASA不耐かも知れないと言われリアルダを中止しました。その後、ステロネマ注腸剤でみるみる症状が改善し、使用後1週間ほどで普通便1日1回出血なしになり、現在も継続中です。このまま落ち着いて寛解期に持ち込めたとしても、寛解維持するためのお薬が使えないことにかなり不安です。主治医は、本当に5-ASA不耐なのか、頃合いをみて少量から薬を変えて試してみたいとおっしゃっています。漢方なども相談してみようと思っていますが、主治医に「5-ASAが使えないとなるとかなり厳しい」と言われてしまったことがとてもショックで、今後強い薬に頼らざるを得ない状況になっていくのが不安で仕方ありません。5-ASA製剤が使えない場合の一般的な対策や治療方法を知りたいです。よろしくお願いします。
(たまさん 息子さんが潰瘍性大腸炎歴2か月)

三枝先生

IBDに詳しい
三枝先生からの回答

5-ASA製剤不耐症だと確かに不安ですね。5-ASA少量で試してみる(メサラジン減感作療法)や、他の5-ASA製剤への変更が、今までのスタンダードな治療だと思います。しかし、5-ASA不耐やアレルギーは5%くらいあり、決して少なくありません。また、決して寛解維持の他の治療法がないわけでもありませんので、そこまで心配しなくても良いと思います。
漢方は保険外診療の有名なクリニックがありますが、効果がある一方で、血栓症や肺高血圧症などの副作用があります。
息子さんのようなケースの場合、私であれば、イムランの内服やエンタイビオを使用します。特にエンタイビオの点滴は2か月に1度の点滴でよいので、毎日薬を飲んだり注腸をしたりする必要がなく、副作用もほとんどないというメリットがあります。難病申請が必要ですが、一度主治医の先生にご相談してみてはいかがでしょうか。

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三枝陽一先生
深川ギャザリアクリニック 副院長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長

<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

三枝先生のIBD診療時間
月曜日:9:00~12:30
水曜日:9:00~12:30、14:00~18:00
土曜日:16:00~18:00
お問い合わせ:03-5653-3500(代表)

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