コロナワクチンを打つ関係で、ヒュミラの投与期間を2日早めても問題ないですか?

医師と患者のお悩み相談2023/7/25 更新

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ヒュミラを打つのは基本2週間と、どれにも記載がありますが、コロナワクチンを打つ関係で2週間より早まって打つ(前回投与してから12日後)ことは可能でしょうか?
(よっしーさん クローン病歴15年)

三枝先生

IBD連携専門医
三枝先生からの回答

本来の投与間隔より早く打つということは製薬メーカーから推奨されていないため、基本2週間で打ってください。
一方、RNAワクチンのコロナワクチンは、ヒュミラで免疫抑制状態でも打つことが可能です。RNAワクチンは免疫細胞内のRNAに新型コロナの免疫的対応情報を伝達し記憶させるワクチンのため、免疫抑制されていても感染することはないとされています。ちなみに免疫抑制状態で打てないワクチンは、生ワクチンに分類される「麻しん(はしか)、おたふくかぜ、帯状疱疹」のワクチンです。これらは、ワクチン接種による感染の可能性があるため、打つことができません。

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三枝陽一先生
淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
2025年 淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長

<学会資格>
日本炎症性腸疾患学会 IBD連携専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

【三枝先生のIBD診療】
淵野辺総合病院ホームページ
お問い合わせ:042-754-2222(代表)/予約センター:042-754-3271

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