潰瘍性大腸炎。イムランの併用を勧められていますが有効性と副作用に不安があります
医師と患者のお悩み相談 | 2024/10/15
潰瘍性大腸炎を患っています。現在エンタイビオ、レクタブル、リアルダ4錠で治療してますが、血がつくこともあり寛解に至っていません。主治医から「以前飲んでいたイムランを飲んだらどうか」と言われました。レミケードとの併用では二次無効に効果があると聞いたことがありますが、エンタイビオとの併用ではどうなんでしょうか?また、ジセレカに変えることも提案されました。その場合もイムランと併用を勧められました。効果と副作用の悪性腫瘍について不安があります。ご教示いただければ幸いです。お願い致します。
(nnnkさん 潰瘍性大腸炎歴17年)
IBDに詳しい
三枝先生からの回答
臨床寛解が得られておらず、大変な毎日を過ごされていると思います。まず、レミケードとイムランは相性が良いです。レミケードを長期使用すると抗レミケード抗体を体の免疫が作ってしまいますが、イムランには、この抗体が発現するのを抑制し、効果を持続させる働きがあります。つまり、レミケードの二次無効を抑えてくれるのです。また、エンタイビオとイムラン併用には特殊な薬理作用はありませんが、イムラン自体が潰瘍性大腸炎に効果があるため、併用することで症状の改善が期待できます。一方、ジセレカは近年話題のJAK阻害薬で、比較的安全で潰瘍性大腸炎に早くよく効く薬であり、イムランとも併用可能です。
ご心配されているイムランの副作用について、現在は「NUDT15遺伝子多型検査」を受けることで、骨髄抑制(白血球減少、貧血)や強い脱毛が出るか出ないかを判断することができます。肝障害や食欲不振などの副作用は内服してみないとわかりませんが、こちらは量の調整で対応できます。悪性腫瘍については、悪性リンパ腫と皮膚がんの発症が欧米で報告がありますが、日本人での発生頻度は不明で、まれと言われています、妊娠をした際に先天異常を持ったお子さんが生まれることも動物実験での結果であり、実際は頻度不明でほとんどないとされています。よって、私もこれらの危険性を説明した上で、イムランを使用しています。ただし、患者さんの不安が強ければ使用しない、また、使用しても身体に合わなければ、潰瘍性大腸炎には多くの薬がありますので、他の治療を選択すれば良いと思っています。ぜひ一度、主治医の先生に相談してみてください。
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2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医
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