これは再燃の始まりでしょうか?お尻のできものが増え、黄疸が出ている気がします
医師と患者のお悩み相談 | 2025/9/2 更新
質問よろしくお願いします。診断当初、お尻のできものから膿がありました。今は内服薬のおかげか、膿は出なくなりました。ただ、できものが1つだったのが先日の診察では2つに増えていました。これは、再燃の始まりでしょうか?血液検査では、貧血気味以外は大丈夫、体重が少し(700g)減っていました。あと、手や足が黄色っぽくあり黄疸かもしれないと思い主治医に伝えましたが、手と血液検査を見て「大丈夫」と言われましたが、クローン病と関係ありますか?よろしくお願いします。
(3兄弟さん クローン病歴1年)


IBD連携専門医
三枝先生からの回答
まず、クローン病は肛門やお尻にトラブルが非常に多い病気と思ってください。また、血液検査でも炎症反応があまり上がらないのも特徴です。そのため近年は、炎症性腸疾患の炎症反応はLRGやカルプロテクチンなど、炎症性腸疾患に特化した血液・便検査で病状を評価することが多いです。また、他の疾患とは違い血液検査であまり評価できないため、身体所見や内視鏡所見を重視して診療しています。
様子を伺う限り、3兄弟さんの症状が再燃始まりである可能性はあると思います。黄疸に関しては一般的に血液検査が参考になりますので、おそらく黄疸ではなさそうです。体重減少、お尻の膿はクローン病の再燃の可能性が高いため、次回の診察では主治医の先生によく相談された方が良いと思います。
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2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
2025年 淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長
<学会資格>
日本炎症性腸疾患学会 IBD連携専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医
【三枝先生のIBD診療】
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お問い合わせ:042-754-2222(代表)/予約センター:042-754-3271