本態性血小板血症と診断されています。クローン病が引き金になった可能性はありますか?

医師と患者のお悩み相談2025/12/4

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クローン病発症後、しばらく生物学的製剤で治療し、現在はペンタサ内服のみで落ち着いていますが、クローン病に罹患してから血小板が増多していました。5年前に「本態性血小板血症」と診断され、今は内服治療です。これはクローン病が引き金になったりするものなのでしょうか?
(めいちゃんさん クローン病歴16年)

三枝先生

IBD連携専門医
三枝先生からの回答

本態性血小板血症は、骨髄の異常で血小板が多くなる病気です。本態性とは、医学用語で「原因不明」の意味をもちます。よって、クローン病と直接的な因果関係はありません。ただし、クローン病は炎症性疾患であり、クローン病の炎症が強い時に血小板が増多します。まずは主治医の先生に、クローン病の炎症がコントロールされているか確認してみてください。

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三枝陽一先生
淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
2025年 淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長

<学会資格>
日本炎症性腸疾患学会 IBD連携専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

【三枝先生のIBD診療】
淵野辺総合病院ホームページ
お問い合わせ:042-754-2222(代表)/予約センター:042-754-3271

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