61歳で潰瘍性大腸炎に。薬を変えながら寛解維持していますが、早めに手術を受けた方がいいでしょうか?

医師と患者のお悩み相談2026/6/10 更新

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お世話になります。61歳にて全大腸炎型の潰瘍性大腸炎を発症しました。9か月前の大腸検査では異常がなかったので、かなり進行が早かったと思われます。ペンタサから治療を開始しましたが、不耐のため、軽症から中等症となり、ステロイド投与となりました。

ステロイドを40mgから30mgに減らすと症状が逆戻りしてしまい、ステロイド依存、難治性と診断されました。すぐにジセレカを使用しましたが、その後、血栓ができたためオンボーに変更し1年になります。その間、下痢、出血、粘液便など、不安定な状態が時々みられ、レクタブルを使用して、なんとか、寛解維持をしています。

ただ、年齢的に、大腸検査のリスク、がんのリスク、今後の悪化の可能性などを考えた時、早めに手術をした方がいいのではないかと考えてしまいます。高齢発症の場合、その辺の判断はどうしたらいいのかお答えいただければ幸いです。
(柚子さん 潰瘍性大腸炎歴1年)

三枝先生

IBD連携専門医
三枝先生からの回答

内科治療でご苦労されているようですね。レクタブルはブデゾニドというステロイド製剤で、3〜6か月くらいしか使用できません。内科治療を安定化させるためには、レミケード、ヒュミラ、シンポニーなどの生物学的製剤(TNFα阻害薬)の使用の検討を主治医の先生にお願いしてみたらいかがでしょうか。
また、外科治療の検討も確かに必要だと思います。外科治療のメリットは、大腸を切除するため潰瘍性大腸炎が治癒し、血便、腹痛、大腸がんのリスクから解放されます。しかし、大腸がなくなると排便のコントロールができなくなります。そこで、残った小腸で袋を作り、ある程度排便がコントロールできるようにします(回腸嚢)。しかし、1日5回程度排便があるため、日常生活に若干の影響が出る可能性があります。ですから、手術を検討する際は、外科の先生によくメリット・デメリットを聞いてみることをおすすめします。
一方、通常の体力がある61歳であれば、手術を受ける上で、年齢ということはあまり考えなくて良いと思います。

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三枝陽一先生
淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長
2025年 淵野辺総合病院 内科 内視鏡副室長

<学会資格>
日本炎症性腸疾患学会 IBD連携専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

【三枝先生のIBD診療】
淵野辺総合病院ホームページ
お問い合わせ:042-754-2222(代表)/予約センター:042-754-3271

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