小児潰瘍性大腸炎の発熱について
医師と患者のお悩み相談 | 2019/2/26 更新
1か月前に、15歳の息子が下痢、血便、発熱(37.5-38度位)の症状があり、内視鏡検査したところ大腸が横行結腸まで赤く荒れており、生検を経て潰瘍性大腸炎と診断されました。
1か月前よりアサコール400を2錠x3回/日とビオスリーを飲みはじめ、下痢、血便は服薬後すぐにおさまりました。
便も1日2-3回くらいで軟便程度で落ち着いているようです。
ですが、昨日夜、38度の熱が出て、下痢もあったようです。
ただ、下痢は1回のみ、今朝は36.5度まで下がりました。
潰瘍性大腸炎では発熱は良くある事なのでしょうか。
熱が出たので、すぐさま受診した方が、良いのか、しばらく様子を見てからの方が良いのか迷っております。
まだこの病気について理解をしておらず、小さな事でも大変気になりますし、どのようなタイミングで受診をするべきかとても不安です。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。(10代/男性)

B先生からの回答
消化器内科
B先生
潰瘍性大腸炎では発熱は起こりますが、解熱し、下痢も止まっていれば、急いで受診する必要はありません。
今回のようなことはどうしても起きますが、解熱しないで下痢が3-4日以上続く場合は受診を早めて下さい。
質問者さん
具体的な症状と日数の目安を教えて頂き、ありがとうございます。
便の状況がやはり重要なのですね。
アサコールを飲んでいて症状(下痢)が軽快に向かっているように見えても、発熱、下痢、血便といった病気の症状は時として出ると言うことでしょうか。
それが数日間続けば悪化しているということですか。
B先生
アサコールを飲んでいて症状(下痢)が軽快に向かっているように見えても、発熱、下痢、血便といった病気の症状は時として出る可能性はあります。
ただ感染性腸炎がきっかけで潰瘍性大腸炎が悪化することがありますので、この2つの病気を区別するために、3-4日症状が続くかどうかが目安になります。
2-3日程度なら感染性腸炎で良いですが、それ以上に下痢、発熱、下血等の症状が続く場合は要注意です。
質問者さん
数日は症状を注意深く見るようにします。
ありがとうございました。
質問者さん
先日は具体的な日数の目安など教えて頂き、ありがとうございます。
結局、発熱は2日間、しかも夕方~夜のみ上がって朝昼は下がりました。
念の為受診しまして血液検査したら、crp2.5白血球は正常なので様子見となりました。
服薬を始めて1か月、便は普通便、血便無し、回数2-3回、です。現在の投薬が有効と考えて良いのでしょうか。
便は異常無く、腹痛もありませんが、crpが2.5となったので心配です。
B先生
現在の投薬が有効だと思います。

C先生からの回答
産婦人科
C先生
発熱、頻回の顕血便を認める場合には受診された方がいいと思います。
質問者さん
早速ありがとうございます。
血便は無いので、熱も1日で下がったので何日かは様子を見てみます。

D先生からの回答
神経内科
D先生
下痢が止まらない、血便が続く場合には受診してみましょう
質問者さん
熱より便の症状が重要と言うことでしょうか。
便は今朝下痢がありました。
D先生
どちらも大事ですが、ただの風邪ということもありますので。
質問者さん
わかりました。
ありがとうございました。
D先生
どういたしまして
おだいじに
A先生からの回答
消化器内科
記載内容だけでは、潰瘍性大腸炎の再燃、感染性腸炎などの鑑別は困難です。
発熱、下痢が続くようであれば、再診されることをお勧めします。
状態が落ち着いたら、大腸内視鏡で寛解となっているのかどうかも、一度確認しておくべきと考えます。
お大事にしてください。
ありがとうございます。
まだ治療を始めて1か月で、服薬で下痢血便症状も収まってはいますが、寛解しているのかどうか?
もちろん内視鏡の検査なしでは言えないと思いますが、一般的に全腸が赤くただれた状態が回復するにはどれくらいの時間を要するものなのでしょうか。
寛解までの間ずっと良い状態でもなく発熱や下痢血便などのUCの症状がでるものなのでしょうか。
主治医からの説明が乏しく病気の実態がわからず、困惑しております。
寛解に至るまでは、いかに有効な治療を適切に行うかにかかっています。
現時点では、有症状ですので、寛解には至っていないと予想されます。
臨床的に完全に落ち着いていて、内視鏡的に粘膜寛解を確認します。
ご参考になれば幸いです。
参考になりました。
ありがとうございました。
寛解に入らないのであれば治療方法を再検討すべきです。
内科的治療には、病態に合わせて各種の治療があります。
軽症および中等症例では5アミノサリチル酸製剤(アサコール、ペンタサ、リアルダなど)を、無効例や重症例で副腎皮質ステロイド薬にて寛解導入を行います。
寛解維持には5アミノサリチル酸製剤、またステロイド薬を投与した場合には免疫調節薬(アザチオプリンや6-MP)の使用も考慮します。
免疫調節薬はステロイド依存例でも使用され、ステロイド無効例ではシクロスポリン、タクロリムス、インフリキシマブ(レミケード)、アダリムマブ(ヒュミラ)の投与、あるいは血球成分除去療法(LCAP、GCAP)が行われます。
しっかりとした病態把握を行い、適切な治療選択を炎症性腸疾患専門医に導入して頂きましょう。
お大事にしてください。
僻地のため、IBD専門医の受診ができない状況です。
2日続けて38度台の発熱があったものの、現在便の状態がほぼ普通便、時々下痢程度、便回数2,3回で、腹痛も無し という事は、5-ASA1か月飲んで有効であると考えて良いのでしょうか。
熱があったので、血液検査をしたらCRP2.5白血球は正常と言われました。
このまま様子を見て、万一血便が出たり、下痢の頻度が増えたら受診と言う感じでいいのでしょうか。
難病とか特定疾患とかの言葉に恐れてしまい、どう過ごして良いのかわからなくなっております。
粘膜寛解に導入できているかどうかは疑問です。
しかし軽快傾向であることは期待できるかもしれません。
また5-ASA製剤だけで寛解導入できるかどうかも疑問です。
本来寛解に入れば、発熱、腹痛などが無くなり、炎症反応も陰性化します。
地元の医師の診療で寛解導入されるのであれば、問題ありません。
治療を軌道に乗せる、初期治療が重要です。
最寄りの炎症性腸疾患専門医の名前は以下で確認できます。
もし病態が悪化したら、ぜひ受診を再検討ください。
http://ccfj.jp/診療医リスト/