ストーマ造設手術後の頻脈、動悸、めまい…どうしたらいい?

医師と患者のお悩み相談2019/11/20

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昨年7月潰瘍性大腸炎による大腸全摘出手術後の小腸Jパウチ機能不全、肛門周囲膿瘍の為QOLを考え、永久人工肛門の造設手術を受けました。術式は双孔式ストーマで、肛門は温存しており、水溶便と粘液が時々肛門から排出され、それ以外は人工肛門から排出されます。ほとんど水っぽい便と軟便が交互です。大腸全摘出小腸Jパウチ造設時と、今回の手術で80cm小腸が短くなっているので、脱水にならないように水分と塩の補給、ポカリなどで補給もして下さいと指示を受けました。
手術自体は成功し、現在は術後に激減した体重(57kg→48kg)と体力を回復するべく自宅療養中ですが、インフルエンザA型にかかり、体力逆戻り状態です。
さて、心臓についてですが、今回の手術前には血圧が120前後、脈拍も安定していたのですが、自宅に戻り横になって起きた時や、トイレに座った時や椅子から立ち上がった時や、少し急に向きを変えた時にめまいがしたり動悸がしたり、少し動くと軽い息切れの症状が出始めました。
今回のインフルエンザの診断を受けた際に血圧を測ったところ、最高血圧が90未満で脈拍は120前後ということで、インフルエンザのタミフルやウィルスをやっつける抗生物質や咳や痰を切りやすくする薬とトローチとイソジンのうがい薬を処方されて、現在服用中です。肺の音もきれいだし肺炎ではなく、もししんどくなったら直ぐに来てください。とのことでした。自宅で血圧や脈拍が測れるなら測って、頻脈が続いたりした時も来院するようにも指示されました。その先生からも、水分と塩を摂取するように言われております。自宅に戻り血圧計があるので、今日2回ほど測定したところ、血圧はいつもと同じように107と113と正常でしたが、脈拍は2回とも100台でした。
これから先、一番気をつけていかなければならないこと等々的確なご指導を賜りたいと思います。ちなみに食事制限はほとんどないです。宜しくお願い致します。

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A先生からの回答
内科(循環器)

A先生

ヘモグロビンやアルブミンの低下はないのでしょうか。
また、心機能はいかがですか?(心エコー)
頻脈の際の心電図は不整脈ではなく、正常な脈が早いだけでしたか?

質問者さん

早速にご返答頂きましてありがとうございます。実は4年前に会社の健康診断で不整脈があるので、病院受診しました。24時間ホルダー心電図を始め様々な検査を受け、心臓エコー検査の結果僧帽弁逸脱症で血液の逆流があり、悪い方から2番目との診断を受けましたが、セカンドオピニオンで僧帽弁の修復手術を数多く手掛けておられる先生を受診しましたが、しっかりと動いているから問題ないとの診断でしたので、その後は特に受診しておりません。
その後も元気に仕事をしておりましたが、先程の相談内容のように昨年7月にパウチ機能不全による肛門周囲膿瘍発症以降、今回の手術を実施した病院は僧帽弁逸脱症の診断を受けた同じ総合病院であり、手術前に心疾患のカルテも確認されて問題なしとの判断でストーマ造設手術を実施されました。
インフルエンザの診断してもらったかかりつけ医師が血中酸素濃度も測ってくださいましたが97と問題ないようですが、ご質問頂いた、ヘモグロビンは13.9アルブミンは3.7Lアルカリフォスファターゼ404H、ALT(GPT)59H、γ-GTP74H、CPK20L総コレステロール126L、BUN23.3H、CRP0.76H、血糖(グルコース)111Hが、この1月6日に退院後に受診した時の値です。頻脈との因果関係は全く無知なので、LとHのついているものをお伝えしました。よろしくお願いいたします。

A先生

術後の貧血と低タンパクはありそうですので、栄養補給につとめ、水分と塩分はおとりになり、回復を待つというのが宜しいと思います。
腸液の出方次第では脱水と、電解質(カリウムなど)のバランスの乱れがおこり、それが原因で立ちくらみにもつながりますので、量が多い場合は、適宜OS1などの経口補液剤の補充をしてください。
急に立ち上がると起立性低血圧、反応性の脈拍増加がおこりますので、それは気をつけてください。
なお、日中寝てばかりいると、逆に自律神経の調節障害をおこしやすくなりますので、体調がよければできるだけ寝ないで坐位を保持できると宜しいかと思います。

質問者さん

ありがとうございます。いただいたアドバイスを実行に移したいと思います。かなり気持ちが楽になりました。本当にありがとうございました。心から感謝いたします。

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