ステロイド大量療法を勧められた。もう他の選択肢はない?

医師と患者のお悩み相談2020/2/25 更新

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潰瘍性大腸炎を発症して3年の娘が生物学的製剤の治療を受けていますが、今のところ効果が出ていません。かなり体調が悪く、仕事も辞めて自宅療養中です。医師からは「これがダメだったらステロイド大量静注療法で一度落ち着かせるべき」と言われましたが、ステロイドは怖いという印象があり、気が進みません。ステロイド治療以外に手段はないのでしょうか?手術も検討すべきでしょうか?
(お子さんが潰瘍性大腸炎歴3年)

三枝先生

IBDに詳しい
三枝先生からの回答

ステロイド療法は怖い印象があると思いますが、ステロイドは短期間に適正量を使えば、ひどい副作用は出ないことが多いです。また、ステロイドが著効することも多々あります。少し気になるのは、ステロイド治療をする前に生物学的製剤を使用したのでしょうか?通常はステロイドの効果が出ないとき(ステロイド抵抗性)、ステロイドの効果が弱くなりステロイドが中止できない(ステロイド依存)ときに、生物学的製剤を使用します。いきなり生物学的製剤を使用しているのはどうしてなのか、主治医に確認が必要です。ステロイド大量療法を主治医の先生によく説明いただき、治療してみるのも良い印象です。
ステロイド以外の治療についてですが、最近はJAK阻害薬のゼルヤンツもあり、生物学的製剤の効果が出ない場合にも良い成績を出しています。また、生物学的製剤も複数出ているので、変更してみてもよいと思います。また、重症であれば免疫調整剤のタクロリムスもあります。
上記の治療で症状が重症であれば、手術の検討をすればよいと思います。まだ内科治療でやれることが残されている印象です。

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三枝陽一先生
深川ギャザリアクリニック 副院長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長

<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

三枝先生のIBD診療時間
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水曜日:9:00~12:30、14:00~18:00
土曜日:16:00~18:00
お問い合わせ:03-5653-3500(代表)

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