IBDが専門ではない医師に「もう治療できない」と言われてしまった…どうしたらいい?

医師と患者のお悩み相談2020/2/25 更新

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潰瘍性大腸炎の憎悪でレミケード治療をするといわれました。憎悪の自覚症状がなかったので断ったところ、「もう治療できない」と言われました。プレドニン漸減中で10mg服用していたのですが何の説明もなく5mg28日分渡され退院、研修医はどうすれば良いかわからなかったのでしょうか…その後診察もしていただけませんでした。感染性腸炎のため下痢が酷くなっています。病棟看護師からは早く専門医にかかってくださいと言われたけど見つかりません。この先どうすれば良いのでしょうか。
asacoさん(潰瘍性大腸炎歴30年)

三枝先生

IBDに詳しい
三枝先生からの回答

炎症性腸疾患(IBD)治療は、医師との信頼関係が非常に重要となります。なぜならば、患者さんは現役世代が多く、仕事や家庭を両立しながら生涯闘病していかなくてはならないからです。また、医師がベストと思った治療がその患者さんに一番合った治療とは必ずしも言えません。IBDは慢性疾患なので患者さんの病状を理解してもらう必要があり、十分な説明のうえ、医師の治療方針と患者さんの価値観が一致した治療を決めていく必要性があります。それを「シェアードディシジョンメイキング」と言い、重要性が認識されてきています。
今回の場合は、「なぜレミケードにしなくてはいけないか」ということに対しての十分な病状説明がないこと、また、レミケード以外の生物学的製剤の選択肢があるにもかかわらず、他の選択の提示がないことが残念なところです。さらに、ステロイドの長期使用は、副作用の点から現在の潰瘍性大腸炎治療のガイドライン(日本炎症性腸疾患学会)でも勧めていません。看護師さんの話からも、潰瘍性大腸炎治療が得意ではない医師である可能性が高いです。IBD診療が得意な先生への受診を検討したほうが良いのではないでしょうか。炎症性腸疾患協会が認定している診療医のリストを提示します。

参考リンク 日本炎症性腸疾患協会 全国の診療医リスト

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三枝陽一先生
深川ギャザリアクリニック 副院長
三枝陽一先生
2001年 北里大学医学部卒業。北里大学病院 内科研修医
2003年 大和市立病院出向 内科後期研修医
2004年 北里大学東病院 消化器内科後期研修医、北里大学院入学
2008年 北里大学院卒業、学位取得。相模野病院出向
2018年 相模野病院 消化器センター部長
2018年 相模原保健所 疾病対策課
2025年 深川ギャザリアクリニック 副院長

<学会資格>
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
難病指定医

三枝先生のIBD診療時間
月曜日:9:00~12:30
水曜日:9:00~12:30、14:00~18:00
土曜日:16:00~18:00
お問い合わせ:03-5653-3500(代表)

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