アッヴィ、活動期クローン病におけるリサンキズマブの最新データを発表
ニュース | 2021/6/10
既存治療で効果不十分または不耐容の患者さんで高い有効性示す
米アッヴィ社は6月8日、中等症~重症のクローン病患者さんを対象とした2つの第3相寛解導入療法試験において、主要評価項目である12週時の臨床的寛解および内視鏡的改善を達成した患者さんの割合が、リサンキズマブの2つの用量(600mg、1,200mg)群の両方で、プラセボ群より有意に高いとする最新の解析データをDDW2021 米国消化器病週間(バーチャル開催)で発表しました。同発表は、今年初めのトップラインデータの発表に続き、2つの臨床試験(ADVANCE試験およびMOTIVATE試験)から得られたデータに関する初めての発表です。
ADVANCE試験は、既存治療で効果不十分または不耐容であった患者さんや、生物学的製剤で効果不十分または不耐容であった患者さん、MOTIVATE試験は、生物学的製剤で効果不十分または不耐容であった患者さんを対象とした試験です。ADVANCE試験では、中等症~重症のクローン病を有する患者さんを対象としたサブグループ解析で、リサンキズマブは過去の治療歴に関わらず効果を示し、生物学的製剤で効果不十分または不耐容であった患者さんと比較して、既存治療で効果不十分または不耐容であった患者さんで高い有効性が認められたということです。
また、両試験ともに、12 週間の寛解導入療法期間におけるリサンキズマブの新たな安全性のリスクは認められなかったそうです。
クローン病に対するリサンキズマブの使用は承認されておらず、その安全性および有効性も規制当局による評価はされていません。現在、クローン病に対する維持療法試験が進行中で、完了次第、これらの寛解導入療法試験結果とともに、規制当局に提出する予定としています。
(IBDプラス編集部)
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