うつ病に関連する腸内細菌叢は?うつ病スクリーニングスコアを用いて調査
うつ病で存在量が変わる複数の腸内細菌を特定
ライフサイエンス統合データベースセンター(Database Center for Life Science:DBCLS)の大田達郎客員准教授と株式会社サイキンソーの研究グループは、うつ病スクリーニングスコアと腸内細菌叢の関連を解析し、その結果を発表しました。
うつ病は一般的な精神健康障害ですが、COVID-19パンデミックにおける社会活動の低下により、その注目度がさらに高まりました。「腸-脳軸」と呼ばれるシステムにより、腸内細菌叢が精神健康の治療対象として注目されていることから、研究グループは今回、日本に住む人々の腸内細菌叢とうつ病の関連性を調査しました。
腸内細菌検査サービスを受けた参加者のデータと、うつ傾向を評価するアンケートを分析した結果、うつ病スクリーニングスコアに基づくグループ間で腸内細菌叢の構成に有意差はみられませんでしたが、ビフィドバクテリウム科・ストレプトコッカス科・ベイロネラ科の細菌が、異なる存在量を示す可能性が示されました。
研究グループは「この発見は、うつ病治療のための腸内細菌叢に基づく介入の可能性を強調している」と、述べています。
(IBDプラス編集部)
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