妊娠中の生物学的製剤使用、生まれてきた赤ちゃんの予防接種の効果に影響は?

ニュース2017/10/27

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IBD患者の妊婦の生物学的製剤使用は、乳児のワクチンの予防効果に影響しない

潰瘍性大腸炎やクローン病は、若い世代での発症が多く、妊娠や出産を経験する年齢の患者も多くいます。妊娠がわかったとき、今受けている治療がお腹の赤ちゃんに影響を与えるのかどうか、気になる方も多いことでしょう。

ヴァンダービルト大学のメディカルセンターでは、炎症性腸疾患(IBD)の患者が妊娠期間中に生物学的製剤を使用した場合に、生まれてきた乳児が予防接種を受けたときの予防効果に影響するかを調べました。調査対象となった妊娠中のIBD患者は179例。そのうち、生物学的製剤を使用していた人は153例、使用しなかった人は26例でした。

ワクチンの予防効果を、接種後に病原菌と戦う抗体を持っている割合を調べて比べたところ、細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチン接種後の予防効果は、生物学的製剤を使用した妊婦とそうでない妊婦から生まれた乳児の間に差がないことがわかりました。また、四種混合や二種混合ワクチンに含まれる破傷風トキソイドワクチンについても同じく、両者に差はありませんでした。

このことから、妊娠中の生物学的製剤使用は、生まれてきた子どもの予防接種による効果に影響しないことがわかりました。

(IBDプラス編集部)

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