ひむかAMファーマ、IBDでの効果が期待される「ペプチド医薬品」の臨床試験開始

ニュース2021/8/13

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抗炎症・免疫抑制薬に比べ副作⽤リスクが低い可能性

ひむかAMファーマ株式会社(以下、ひむかAM)は8⽉3⽇、資⾦調達を4億円でファーストクローズし、同資⾦を⽤いて開発品「HM201」の臨床試験を開始することを発表しました。

HM201の主成分は、同社の共同創業者である宮崎大学の北村和雄特別教授が発⾒したペプチド「アドレノメデュリン(AM)」です。HM201は、AMの投与における利便性を⼤幅に向上したものだとしています。

宮崎大学医学部で発見されたAMは、上⽪細胞のバリア機能の修復・維持に関わる物質で、慢性炎症により傷んだ腸粘膜の修復促進効果があるそうです。潰瘍性大腸炎やクローン病での効果が示唆されており、宮崎⼤学における臨床試験(初期第2相試験試験)でも、⼀定の有効性が確認されています。また、抗炎症・免疫抑制を主作⽤とする医薬品とはたらきが異なることから、副作⽤リスクも低いとされています。

同社は「HM201の臨床試験開始は、炎症性腸疾患(IBD)に苦しむ⽅にとっての福⾳だ。先進国だけで500万⼈とも⾔われる難病で苦しむ⽅々に、新しいアプローチによる安全性の⾼い薬を早期に提供すべく、臨床試験の遂⾏に全⼒で取り組む」と、述べています。

(IBDプラス編集部)

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