グアー豆由来成分が腸内環境を改善、「睡眠の質改善・やる気の維持」に有効な可能性

ニュース2023/1/23

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グアー豆から作られた水溶性食物繊維「PHGG」のメンタルヘルスに対する有効性を検証

太陽化学株式会社、摂南大学農学部応用生物科学科 井上亮教授らの研究グループは、健常成人の腸内環境とメンタルヘルスに対する「グアーガム分解物」の有効性について検証し、その結果を発表しました。

近年、脳と腸が情報交換し、影響し合う「脳腸相関」への関心が高まり、「腸内環境が心の健康の維持にも重要な役割を果たす」ことが明らかになりつつあります。また、心の健康を維持するため、脳腸相関をターゲットとした食品も注目を集めています。

グアー豆から作られた水溶性食物繊維「グアーガム分解物(PHGG:Partially Hydrolyzed Guar Gum)」は、これまでさまざまな研究で優れた腸内環境改善作用が示されていますが、メンタルヘルスへの有効性については十分に検証されていませんでした。

そこで研究グループは今回、PHGGの腸内環境改善を介したメンタルヘルスへの有効性について検証を行いました。また、これまでの臨床研究よりも少ない1日3gという摂取量でも腸内細菌叢に影響するかについても、併せて検証しました。

腸内環境を良好に保つだけでなく、「睡眠の質の改善」や「やる気の維持」にも関与

60人の健常者を「PHGG非摂取」「PHGG 3g/日摂取」「PHGG 5g/日摂取」の3グループに分け、被験者に毎日、8週間継続摂取してもらい、腸内細菌叢、排便状況、便成分、身体検査、メンタルヘルス(睡眠や意欲など)に与える影響を検証しました。

その結果、グアーガム分解物が「腸内環境を良好に保つ」「仕事や勉強のやる気の維持に関与する」「3g/日の摂取でも腸内細菌叢に影響する」ことなどが明らかになりました。

具体的には、炎症などへの関与が示唆される菌の増殖が抑制されるなど、腸内細菌への良い変化が認められ、5g/日摂取したグループでは、非摂取のグループに比べ、排便頻度が増加し、排便のスッキリ感が改善するなど、便通改善作用が確認されたということです。

メンタルヘルスに関しては、試験期間中は新型コロナウイルス感染症が急拡大している時期でストレスを感じやすい状況であったせいか、摂取4週後に全グループでスコアが低下し、摂取8週後に全グループでスコアが回復したそうです。

しかし非摂取のグループに比べ、摂取したグループでスコアがより改善する傾向にあり、5g/日摂取したグループでは「目覚めのスッキリ感」「起床時の疲労感」「仕事や勉強に対するやる気」のスコアが、非摂取のグループに比べ、改善したということです。

1日3gの摂取でも腸内細菌叢に影響、心の健康維持への活用にも期待

今回の研究により、PHGGが腸内環境改善を介しメンタルヘルスに寄与する可能性が示されました。加えて、1日3gの摂取でも腸内細菌叢に影響することが判明しました。

「今後、詳細なメカニズムの解明を目指した、より大規模な試験が望まれるが、PHGGは腸内環境改善だけでなく、心の健康の維持にも活用できることが期待される」と、研究グループは述べています。

(IBDプラス編集部)

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