札幌医科大のIBD遠隔医療の取り組み、政府主催「冬のDigi田甲子園」でベスト8に選出

ニュース2023/3/14

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地方IBD患者さんの専門医診療を遠隔医療で可能にし、診療の均一化を目指す取り組み

札幌医科大学医学部 消化器内科学講座は、デジタルを活用した地域の社会課題の解決や魅力向上の取組を表彰する内閣官房の「冬のDigi田(でじでん)甲子園」において、同講座で実施している「北海道炎症性腸疾患患者医療均一化を目指した遠隔医療体制の確立」が「ベスト8」に入賞したことを発表しました。

現在、炎症性腸疾患(IBD)医療に精通した医師は地方に少ないため、遠方の患者さんは基幹病院までの通院加療を余儀なくされています。

「Digi田甲子園」は、デジタルを活用して地域の課題解決や魅力向上などの取組を推進する「デジタル田園都市国家構想」実現に向けて、内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局が、各地域のデジタルを活用した優れた取り組みを表彰する事業です。「夏のDigi田甲子園」が自治体を対象としていることに対し、「冬のDigi田甲子園」は民間企業・団体を対象としています。

同取り組みの充実・発展・全国発信が、IBD患者さんのQOL向上につながる

「北海道炎症性腸疾患患者医療均一化を目指した遠隔医療体制の確立」は、北海道と同大が協力したオール北海道での取り組みで、遠隔医療連携診療介入により、地方IBD患者さんの専門医診療を可能とし、診療の均一化を目指すとしています。

2023年3月9日に首相官邸で表彰式が行われ、同消化器内科学講座の仲瀬裕志教授が表彰状を授与されました。

仲瀬教授は「2021年からIBD患者に対する遠隔医療を行ってきた。その取り組みが多くの方々に評価され、今回受賞できたことをとても嬉しく思う。ただ、これはまだまだ始まりに過ぎない。この取り組みをさらに充実、発展そして全国に発信していくことが重要だ。そうすることが道内だけではなく、日本全国のIBD患者のQOL(生活の質)向上に必ずつながると考えている」と、述べています。

(IBDプラス編集部)

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