第4回アッヴィ アートプロジェクト「PERSPECTIVES」受賞作品発表!
ニュース | 2023/9/1
対象疾患を免疫介在性炎症性疾患に拡大、112点の中から選ばれたのは…?
アッヴィ合同会社は、免疫介在性炎症性疾患をもつ患者さんを対象とした「第4回アッヴィ アートプロジェクト PERSPECTIVES(パースペクティブズ)」の受賞作品10点を発表しました。
PERSPECTIVESは、「疾患と生きる。私の新たな可能性」をテーマに、患者さんが疾患と向き合いながらも、自身の視点・考え方・物の捉え方を通じて、心と身体の変化、症状の改善などから見出した日々の喜び、希望、目標などの疾患体験を自由に表現するアートプロジェクト。患者さんの創作活動から生まれた作品を通して、より多くの人に疾患について知ってもらうきっかけを作り、「患者さんへの理解」につなげることを目的としています。
第4回目となる今回は、対象疾患が自己免疫疾患から、免疫介在性炎症性疾患へと拡大されました。免疫介在性炎症性疾患とは、免疫応答の調整不全により組織に炎症を生じる疾患の総称。進行性かつ身体機能に負担・制限がかかる疾患が含まれ、心身に大きな影響を及ぼすこともあると考えられています。具体的な疾患としては、クローン病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデスなどが含まれます。
10歳の若年性特発性関節炎の患者さんから、88歳の関節リウマチの患者さんまで、幅広い年齢層から集まった112点の作品から、美術家の佐久間あすか氏、北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター・特別顧問の日比紀文先生をはじめとする治療最前線で活躍されている専門医3人、患者団体の代表者8人がテーマに沿って選考を行い、最優秀賞、優秀賞、審査員賞、佳作の10作品が選出されました。
最優秀賞を受賞したのは11歳の潰瘍性大腸炎患者さん。小児科医になるのが夢
どれも素晴らしい作品ばかりですが、ここでは絵画で最優秀賞を受賞された中島早希さん(11歳・潰瘍性大腸炎)と、佳作を受賞された、らくださん(仮名:47歳・潰瘍性大腸炎)、水谷馨さん(仮名:36歳・潰瘍性大腸炎)の受賞コメントをご紹介させていただきます。
【中島さんの受賞コメント】このような賞をいただけて、とてもうれしいです。いつも治療をしていただいている先生が、私が絵を描くことが好きだと知っていて、このプロジェクトを紹介してくださいました。入院中に、描いた絵や、工作を、毎日楽しみにしてくださって、私も作るのが楽しかったです。そんな優しい病院の皆さんのおかげで、今でも毎日絵を描いて楽しんだり、前からやりたかった合気道を習い始めたりして、元気に過ごしています。将来は、お世話になった先生のようなやさしい小児科医になって子どもたちを助けたいです。
【らくださんの受賞コメント】この度は、素晴らしい賞を誠にありがとうございます。私が潰瘍性大腸炎と診断を受けたのは、もう8年前です。自分の人生を悲観した日々もありました。でもその後、ご縁があり結婚し、さらにはかわいらしい子ども2人にめぐまれました。こんな幸せが訪れることを当時は想像できませんでした。今は、何でもない毎日を大切に、そして病気とも戦う強い自分になりました。この受賞を通し、一人でも難病に苦しむ方に、細やかな希望をお届けできれば、これほど幸せなことはございません。
【水谷さんの受賞コメント】この度は素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。娘を妊娠中に自分の食欲を抑えられず制限あるものを食べてしまった結果、潰瘍性大腸炎が悪化してしまい、お腹の中にいる娘には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。無事出産したものの、2ヵ月の絶食と入院生活。夫にも娘にも周りの人にもたくさん迷惑をかけてしまい、とても辛くて毎日泣いていました。そんな娘が大きくなり、お花をプレゼントしてくれました。今は、食事制限とお薬を続けながら日々を過ごしています。この受賞を糧にさらに精進して絵を描いていきたいと思います。
どの作品からも、言葉では表しきれない今日に至るまでの想いが伝わってきます。受賞作品はバーチャル空間の「オンライン美術館」に展示中。パソコンやスマートフォンで鑑賞できるので、ぜひご覧になってみてくださいね。
(IBDプラス編集部)
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