活動期潰瘍性大腸炎の経口治療薬「オザニモド」の製造販売承認を申請
ニュース | 2024/2/28
1日1回経口のスフィンゴシン1-リン酸受容体調節剤
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は2月26日、1日1回経口のスフィンゴシン1-リン酸(S1P)受容体調節剤「オザニモド」について、中等症~重症の潰瘍性大腸炎に対する適応症の取得を目的として、厚生労働省に製造販売承認申請したと発表しました。
オザニモドは経口のS1P受容体調節剤であり、S1P受容体1と5に高親和性で結合し、リンパ球遊走の上流で作用する、潰瘍性大腸炎に対する新規作用機序の治療薬です。同剤はリンパ球を末梢リンパ組織内に保持することで、リンパ球の体内循環を制御し、病巣へのリンパ球の浸潤を阻害します。
活動性潰瘍性大腸炎、成人の再発型多発性硬化症の治療薬として、多くの国で承認済み
今回の承認申請は、日本人の中等症または重症の活動性潰瘍性大腸炎患者さんを対象とした国内第2/3相試験(RPC01-3103試験=J-True North試験)の結果にもとづいています。同試験は、経口アミノサリチル酸製剤またはコルチコステロイドの投与歴がある中等症~重症の活動性潰瘍性大腸炎患者さんを対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験です。
なお、同剤は「Zeposia(R)」の製品名で、成人の再発型多発性硬化症、中等症~重症の活動性潰瘍性大腸炎の治療薬として、多くの国で承認されています。
同社は「近い将来、オザニモドが中等症~重症の潰瘍性大腸炎の患者にとっての新たな治療選択肢のひとつとなることを期待している」と、述べています。
(IBDプラス編集部)
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