中外製薬、潰瘍性大腸炎とクローン病に対する「抗TL1A抗体治療薬」の国内開発・販売権取得

ニュース2024/8/14

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炎症と線維化を同時に抑制する「抗TL1A抗体治療薬」

中外製薬株式会社は、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社(以下、ロシュ社)と潰瘍性大腸炎およびクローン病に対し開発中の、抗TL1A抗体治療薬RG6631について、導入契約を締結したと発表しました。

RG6631は、TL1Aを標的とするファーストインクラスの可能性がある薬剤で、炎症と線維化を同時に抑制することで潰瘍性大腸炎およびクローン病に対して高い効果を発揮することが期待されており、他の複数の疾患に応用できる可能性があるそうです。

活動期潰瘍性大腸炎の第2b相試験で効果確認、活動期クローン病の第2相試験も進行中

中等度~重度の潰瘍性大腸炎の患者さんを対象としたグローバル第2b相試験(TUSCANY-2)において、RG6631による治療により導入期および維持期で臨床的寛解など複数の評価項目で改善が確認されました。ロシュ社より、2024年中に第3相試験の開始が予定されています。また、中等度~重度のクローン病に対しては第2相試験が進行中だということです。

中外製薬株式会社は「炎症性腸疾患は、寛解を維持する治療法が十分に確立されておらず、依然として高いアンメットメディカルニーズが存在しています。RG6631を早期に届けるため、ロシュ社と緊密に連携していく」と語っています。

(IBDプラス編集部)

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