流産や死産を繰り返す「不育症」の母親、生まれた子どもはIBDになりやすい?
ニュース | 2018/2/7
24万人の新生児を追跡調査
妊娠しても、流産や死産、新生児死亡などを繰り返してしまう「不育症」。不育症の母体では、炎症反応に異常が起こっている可能性が考えられています。イスラエルのソロカ・メディカルセンターの研究グループは、不育症の母親から生まれた子どもが、炎症性腸疾患(IBD)などの消化器疾患に罹患するリスクを調べ、その結果を報告しました。
研究では、不育症の母親から生まれた子どもと、不育症でない母親から生まれた子どもを一定期間追跡。消化器疾患を発症するかどうかを調べました。観察対象となったのは、研究期間中に生まれた24万人の新生児です。そのうち5%が、不育症の母親から生まれた赤ちゃんでした。
母親の不育症と子どもが消化器疾患を発症するリスクが関連
観察対象となった新生児のうち、不育症の母親から生まれた子どもの6.6%が消化器疾患を発症しました。この割合は、不育症ではない母親から生まれた子どもが消化器疾患を発症した割合(5.3%)よりも多くなりました。消化器疾患のうちIBDを発症した割合は、不育症の母親から生まれた子どもで2.1%、不育症でない母親から生まれた子どもは1.7%でした。
研究グループは、母親の不育症が、その子どもの消化器疾患の発症リスク上昇と関連していると結論付けています。
(IBDプラス編集部)
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